欧州国相手に初のクリーンシート…イングランドを封じたU-22日本代表GK小久保玲央ブライアン「守備陣としてそこは嬉しいこと」
U-22日本代表は14日、欧州遠征第2戦でU-22オランダ代表と対戦する。10日のU-22イングランド代表戦では、欧州国との対戦7試合目で初の完封勝利。ゴールを守り切ったGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)は「本当に守備側、守備陣としてそこは嬉しいこと」と手応えを語った。
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「メンツだけ見たら本当に強豪という相手」(小久保)という第一印象も、試合に入れば目の前のプレーに集中した。今回の試合は完全非公開となっていたが、イングランド代表の公式サイトは試合内容を記載。前半2度イングランドに大きなチャンスがあったというが、前半8分のミドルシュートも、同20分の近距離からのボレーも、ともに小久保が防いでみせたという。
小久保は「バックのみんなが守ってくれたのでなかなかシュートはくる機会はなかったですけど、一本しっかりとしたセーブがあった」と振り返る。「自分のプレー的にはビルドアップが落ち着いてできていたこと。あと、背後の相手が(ハービー)エリオットでうまいところに蹴ってきていたので、そこの処理をCBとSBにコーチングして自分が行くのか行かないのかというところは、今季自分が出た試合で一番よかった」。強国相手に完封に抑え切った自信をのぞかせた。
前半をスコアレスで折り返すと、後半7分にMF山本理仁(G大阪)が、同30分にはMF松村優太(鹿島)がゴール。残り時間を守り切り、日本が2-0で価値ある勝利を飾った。
小久保は、3月の欧州遠征第2戦・ベルギー戦に続く先発出場だった。指揮官からは「試合前日に本当にプレーが良くなってきてるから、だからお前を先発に決めた」と言われたという。「しっかりイングランドについて4日間練習があったのでその中で監督にアピールできたのかなと。今思えばアピールして勝ち取ったかなと思います」と先発の座を掴んだ自負を口にする。
大岩剛監督も試合後のオンライン会見で「シュートストップ以外も、ビルドアップ、リスク管理も非常に評価できる内容」と言及。小久保の起用について「競争の中で今回、彼が出場する機会を得たので、そういう部分では彼のポジティブな部分は今後にぜひ生かしてほしい」と高く評価していた。
なによりも完封勝利の価値を噛み締めた。欧州遠征で出場した2試合は失点を喫していたが、小久保にとっても、チームにとっても欧州相手に初のクリーンシート。「本当に守備側、守備陣としてそこは嬉しいこと。3-0で勝とうが、4-1で勝とうが、やっぱり0点」。守護神として最高の結果に胸を張った。