ジェバリ無双でG大阪3連勝! 7日格下相手に敗戦で謝罪 倍返しの2発&勝ち点3奪取に「収穫」

◇明治安田生命J1第17節 G大阪3-1FC東京(2023年6月11日 パナスタ)

明治安田生命J1リーグは各地で6試合が行われ、G大阪が今季初の3連勝を飾った。チュニジア代表FWイッサム・ジェバリ(31)が本拠地初得点を含む2得点。後半にはDF半田陸(21)もJ1初得点を挙げ、FC東京を3―1で下した。

まさに無双という言葉がふさわしい。本拠地初得点を含む2得点の活躍。G大阪のチュニジア代表FWジェバリが今季初のリーグ3連勝に導いた。

「ストライカーとして得点というのは良いフィーリングだよ。でも誰が得点するかは問題じゃない。(勝ち点の)3ポイントを取るのが大事で、達成できたのが収穫」

まずは前半25分。CKの流れから、鋭い反転を生かした左足のシュートで先制点を挙げると、4分後にはヘディングで叩き込んだ。1点目はこぼれてくるボールへの予測、2点目は相手DFの前に入ってくる動き出しで勝負あり。W杯カタール大会に出場した実力を遺憾なく発揮した。

個人として、チームとして、期するものがあった。7日の天皇杯2回戦でJFLの高知ユナイテッドに敗戦。後半開始から出場したジェバリも何度かチャンスを得ながら得点には至らなかった。「負けたことは本当に申し訳なかった」。失態を繰り返すわけにはいかない。両チーム最多5本のシュート数は、この試合に懸ける思いの強さだった。

来日後はそけい部の違和感で、満足なプレーができなかった。だが5月末にやっと完治。一時は最下位まで落ちたチームが、今季初の3連勝と波に乗ってきた。次節の24日鹿島戦は累積警告で出場停止。“ジェバリ頼み”から脱却して18年以来5年ぶりの4連勝を飾れば、勢いはさらに加速しそうだ。 (飯間 健)

◇イッサム・ジェバリ 1991年12月25日生まれ、チュニジア出身の31歳。エルフスボリ(スウェーデン)、ローゼンボリ(ノルウェー)、オーデンセ(デンマーク)などを経て23年1月にG大阪へ完全移籍。22年6月にチュニジア代表として来日。日本代表戦でも得点を挙げた。22年のW杯カタール大会は全3試合に出場。1メートル86、84キロ。右利き。

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