記念弾の歓喜はつかの間… J1福岡、復調した強豪に阻まれた節目の勝利

◆明治安田J1第16節 福岡1―2G大阪(3日、ベスト電器スタジアム)

記念のゴールの喜びはすぐにかき消された。福岡は山岸が前半17分にJ1でのチーム通算400得点となる先制点を決めた。その7分後、敵陣からボールをつながれて失点。「ゴールを決めた直後は(気持ちが)緩む」。分かっていながら、与えてしまった同点弾をエースは悔やんだ。

【この日の動画はこちら】山岸がアビメモリアルゴール!! J1通算400ゴール「やっぱりあんたしかおらんわ」

前節まで最下位だった相手に質の違いを見せつけられた。G大阪はここまで苦しむが、元日本代表の宇佐美が控えに回るほど選手層は厚い。前節に連敗を5で止めて息を吹き返しており、1―1の前半32分にFKから崩されて、三浦に勝ち越し点を決められた。

後半に福岡は攻勢を強めたが、ネットを揺らすことはできない。シュート数はG大阪の7本に対して13本。「チャンスは多かったし、決め切れなかった自分のせい」。両チーム通じて最多の4本を放った山岸が責任を背負った。

光明は右足首を骨折していた井手口の復帰だ。後半16分から途中出場で約3カ月ぶりにピッチに立ち、サイドハーフ、ボランチとポジションを変えながら古巣G大阪を相手にボール奪取、パスなど質の高いプレーを披露した。「もっとチームでやりたいことの意思統一をして、ピッチで表現したい」。頼りになる男の復帰で、次こそリーチが懸かるJ1通算100勝を達成する。(向吉三郎)

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