【採点寸評|福岡】先制点で主導権を握るかと思われたが…敵の術中にはまって敗れる[J1第16節 福岡 1-2 G大阪]

ベースである守備が機能しないまま逆転を許す

[J1第16節]福岡 1-2 G大阪/6月3日/ベスト電器スタジアム

Jリーグは6月3日、J1第16節の6試合を各地で開催。ベスト電器スタジアムではアビスパ福岡ガンバ大阪が行なわれ、後者が2-1で勝利した。

【PHOTO】福岡の出場14選手&監督の採点・寸評。好機演出の山岸は存在感を示す。3か月ぶりに復帰の井手口は及第点の出来

試合が動いたのは17分。先制したのは福岡。中村駿の右CKから山岸祐也がヘディングシュートを叩き込む。

追いかけるG大阪は24分、ゴール前のこぼれ球をファン・アラーノが押し込んで同点とすると、32分にはセットプレーの流れから三浦弦太が左足シュートを決め、前半のうちに逆転に成功する。

後半は両チームともスコアボードを動かせず。福岡の反撃を抑え込んだG大阪がリードを守り抜き、今季初の連勝を達成。敗れた福岡は連敗で5戦未勝利となった。

▼福岡のチーム採点「5」

高い位置からのプレスとコンパクトに保たれたゾーンで待ち受ける守備を使い分け、球際での強さを発揮するなど、自分たちのストロングを出して先制点に結びつけた。

主導権を握るかと思われたが、ビハインドを追って前への意識を高めたG大阪に対応できずに失速。一方的に攻め込まれて、先制点から7分後に同点ゴールを奪われたことがすべてだった。

その後もイッサム・ジェバリに好きなように起点を作られ、ベースである守備が機能しないまま、32分に追加点を許した。

後半は決定機も作ったが、ゴール前を行ったり来たりするオープンな展開は福岡が望むものではなく、最後までG大阪の術中にはまったまま敗れた。終わってみればG大阪のやりたいようにやられた一戦だった。

取材・文●中倉一志(フリーライター)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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