万博に衝撃走った~!G大阪・倉田、60メートル独走8強弾/天皇杯 サンケイスポーツ 11月16日(月)7時0分配信

天皇杯全日本選手権第11日(15日、川崎0-2G大阪、万博)連覇を目指すG大阪は川崎を2-0で破り、ベスト8に駒を進めた。1-0で迎えた後半8分 にMF倉田秋(26)が60メートルを1人で持ち込む鮮やかなゴールで追加点を決めた。12月26日の準々決勝では鳥栖と対戦する。柏は甲府を延長の末、 2-1で下した。

まるでFW宇佐美をほうふつさせるドリブルに、青く染まった万博がわいた。1点リードの後半8分、MF阿部からのパスを自陣のセンターサークル付近で受けた倉田が、そのまま加速し、ゴールへ一直線。最後はDF2人をかわし、右足で左隅に決めた。

「まさかあそこから入ると思わなかったのでうれしかった。無我夢中でやったので身体が勝手に動いた」。

自身初というカウンターからの“独走”ゴールは、これまでの悔しさが詰まった一発だった。チームは10月31日のナビスコ杯決勝・鹿島戦(埼玉)、7日 のJ1広島戦(万博)と無得点で連敗。リーグ戦では自力でのチャンピオンシップ(CS)進出が消滅。埼玉では鹿島の選手の歓喜を目の当たりにし、「相手の喜ぶ姿を見るのも飽き飽きした。とりあえず勝ちたい」とこぼした。昨年3冠もこのまま無冠に終わっては「これまで積み上げてきたことが無駄になる」という 危機感もあった。ゴール後は「うっぷんを晴らせた」と喜んだ。

長谷川監督が「川崎が出てくる中で2点目が取れたのは大きかった」とたたえたように、苦しいときにチームを救う男だ。9月20日のJ1松本戦(松本)で はロスタイムに同点弾。10月25日の仙台戦(ユアスタ)では同点に追いつかれた直後に勝ち越しゴールを決めた。今夏には好守両面での献身性を評価され日本代表に選出されている。

「(12月以降も)おれはあんまり休みたくない。来年ACLにチャレンジせなアカンと知ってるので」。宇佐美不在の穴を感じさせない働きで牽引(けんいん)した倉田が、年の瀬にかけてさらに加速させる。

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