G大阪、宇佐美欠いても8強 長谷川監督「俺がやらなきゃと思ってくれたかな」 デイリースポーツ 11月16日(月)6時59分配信

「天皇杯・4回戦、G大阪2-0川崎」(15日、万博記念競技場)

J1勢による4回戦2試合が行われ、昨季覇者のJ1・G大阪は日本代表のFW宇佐美とDF藤春の主力2人を欠く中、MF大森晃太郎(23)の先制ゴール などで川崎を2-0で下し、8強入りを決めた。柏は延長で甲府を2-1と振り切った。準々決勝は12月26日(会場未定)に開催される。

先制ゴールに、G大阪の意地が凝縮されていた。前半ロスタイム。右サイドの突破を図ったFWパトリックのクロスに、逆サイドから飛び込んだ大森が右足で合わせた。狙い通りの一発だった。

ナビスコ杯決勝の鹿島戦(10月31日)、首位広島とのリーグ戦(11月7日)と、大一番を2戦続けて無得点で落とした。「今週はほぼ攻撃練習に費やした」と長谷川監督。サイドからのクロスに、逆サイドのMFが飛び込む練習を繰り返した。

練習通りの先制点に「やり続けてきたことができた」と大森。公式戦8試合ぶりの先発起用に応えた23歳を、指揮官も「(宇佐美)貴史がいない分、俺がやらなきゃと思ってくれたのかな」と、ジュニアユース時代からの同級生を引き合いに出して評価した。

後半8分には、カウンターからMF倉田が約50メートルをドリブルで持ち込み2点目を奪取。相手のミスにも助けられたが、粘り強い守備と、奪った瞬間から見せる攻撃がかみ合い、やっと“らしい”試合になった。

既にナビスコ杯を逃し、Jリーグ・チャンピオンシップも自力進出が絶たれたが、代表不在の状況で昨季3冠の底力を見せた。天皇杯優勝でACLへの再挑戦権を得ることも大きな原動力となっているが、何よりもチームの自信を取り戻せたことが収穫だ。

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