横浜FM来季加入のDF吉田真那斗、U―22代表候補に初招集「代表は応援する側だった」「チャレンジしたい」

U―22日本代表は24日、千葉市内で候補合宿2日目を行った。この日は新たに16人が加わり、28人全員が集合。23日に所属クラブでの試合を戦った10人はリカバリー中心となり、その他のメンバーはミニゲームなど約1時間半汗を流した。

今合宿は「ラージグループの底上げが目的」(大岩剛監督)で、これまで世代の主力とされてきた選手は基本的に不参加。9月に控えるアジア競技大会(中国・杭州)も見据え、大学生を含めた招集歴の浅い選手が名を連ねている。鹿屋体大から来季横浜FMへの加入が決まっているDF吉田真那斗も初招集。「言われた時は信じられなかった」と驚きは大きかったが、既に横浜FMではリーグ戦、ルヴァン杯ともに1試合ずつ出場した。「試合に出させてもらったり、今までやってきたことがつながっていると思う。自信を持ってチャレンジしていきたいと強い覚悟を持ってきた」と緊張の表情を浮かべながらも意気込んだ。

激動の数か月を過ごしている。右サイドバックの吉田は、宮崎県で実施された横浜FMのプレシーズンキャンプに練習生として参加。ただ、負傷者が続出したチームで”穴埋め要員”として近隣の大学から呼ばれたという理由だった。それでも練習試合でのプレーがマスカット監督の目に留まり、約1か月後には内定が発表された。「まったく想像もしていなかった。でも、J1のチャンピオンチームで挑戦してみたい」と決意。レベルの高い環境でもまれて公式戦のピッチにも立ち、代表候補までこぎつけた。

「アンダーでさえも代表は応援する側だった。こんなところまできてしまったんだなって正直な感想」と来夏に迎えるパリ五輪との距離は遠かったが、アピール次第でここから主力に食い込むことはいくらでもできる。現在のパリ五輪世代の右サイドバックは、3月のA代表にも招集されたDF半田陸(G大阪)やDF内野貴史(デュッセルドルフ)が主力。短期間ではあるが、「とにかくアグレッシブな攻撃参加、得点に関わるのが自分に良さなので、どんどん出していきたい。レベルの高いポジションなのでまだまだ足元くらいだけど、合宿で監督にアピールできれば。他の選手からもいろんなことを吸収したい」とより高い日常を過ごすための充実した4日間にしていく。

「意識を変える」ことを今合宿のテーマの一つとする大岩監督も、「マリノスで試合にも出ているし、大学や大学選抜でも見ていて目を見張るプレーをしている。A代表がスタンダードなので、ここにとどまらず一気にいってくれて構わない。マリノスで意識の高いものを勉強するだろうし、もっとスポンジのように吸収していってくれれば」と今後に期待していた。

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