G大阪FW宇佐美「個人的には悲観していない」未経験のバー直撃3連発も“シュートまでの形”に納得
◇明治安田生命J1リーグ第9節 G大阪1―1横浜FC(2023年4月23日 パナソニックスタジアム)
G大阪は後半45分間はほぼ相手陣地で試合を進めながら、勝ち切れなかった。それでも3月12日・広島戦以来となるリーグ5試合ぶりのスタメンで、今季3得点目を挙げたFW宇佐美貴史(30)は「結果が付いてきてないので反省点はあるけど、ネガティブになる必要はない」と前向きな姿勢を示した。
宇佐美自身は後半だけで3度のバー直撃シュート。「3本ですよね…(経験)ないんじゃないですかね」と振り返る。だが外れたことよりも「あそこまで持っていけた。個人的には悲観していない。良いシュートがポストを叩く時もあるし、当たり損ないが入る時もある。シュートまでの形が多かったのはプラス」と両チーム最多5本のシュートを放ったことを強調した。
特に手応えを感じたのが、チュニジア代表FWジェバリがスルーして左サイドからのグラウンダークロスを右足で合わせた前半13分の先制点のシーンだ。
「ジェバリが感じていると思っていなかったし、スルーはできないだろうなと思いながら走っていた。僕自身も大きな声で“スルー”とは言っていない」
ポヤトス監督就任後はスペースの作り方と使い方を重点的に落とし込んできている。まさにジェバリが動いたスペースに走り込んだ宇佐美と、空けたスペースに誰かが入ってくるだろうと信じたジェバリの連係だった。「見なくても“このへんにだいたいいるだろう”と感じられた、あの感覚は大きい。ジェバリがどういう感覚でプレーしたのかもつかめた」。これまで同じピッチに立つ時間が少なかったジェバリとのコンビ熟成にも自信を得た。
「どれだけの枚数を前線に掛けなければチャンスが生まれないか、どれだけポジションチェンジをしなければ崩せないのか…その感覚はつかみかけている」と宇佐美。次戦・鹿島戦ではゴールマウスも味方にし、今季2勝目を手にしたい。