J1京都、14年ぶりガンバに勝った!パトリック、古巣から決勝点‼7位浮上
明治安田J1第8節(15日、京都2-1G大阪、サンガS)
試合終了を告げるホイッスルが、サンガスタジアムに響き渡る。京都イレブンは歓喜の雄たけびを挙げ、サポーターと喜びを分かち合った。14年ぶりにG大阪との〝京阪ダービー〟に勝利。古巣から決勝点を奪ったFWパトリックは興奮気味に振り返った。
「自分としては狙ったというよりゴールにねじ込みたかった。(相手に)当たってもなんでも入ればいい。ガンバさんはすごいチーム。ビッグチーム。そういうチームに対して、素晴らしい試合をした」
まずは前半22分に右サイドからのグラウンダーのクロスに飛び込んだFW豊川のゴールで先制。同37分に同点ゴールを奪われるが、後半17分にパトリックがピッチに入ると、ポストプレーなどを起点に攻撃がつながり出した。
そして同37分。左サイド深くの相手陣内でFWパウリーニョがボール奪取に成功。ゴール前へのスルーパスに反応したパトリックが、左足で相手GKの股を抜く技ありシュートを決める。健在ぶりを示すJ1通算90点目だ。
G大阪では計8シーズンもプレーし、2014年の3冠にも貢献。退団時には大粒の涙を流したが、「(G大阪は)自分が長くいたチームだが、いまはサンガの選手」と昨季まで在籍した古巣相手に決勝弾という形で存在感を示した。
京都がリーグ戦でG大阪に勝つのは、2009年3月22日(西京極)以来。難敵を撃破し、勝ち点を「12」に増やし、7位に浮上した。曺貴裁監督は「選手が勝つことに貪欲に戦ってくれたことが、京都サンガの新しい歴史のページを書くことにつながった」と選手を称賛。記念すべき一勝となった。(西垣戸理大)
★データBOX 京都はG大阪から14年ぶりに白星を挙げた。前回の勝利は2009年3月22日(第3節)で、ホーム(西京極)で2-1で勝った。その後はルヴァン杯、J2での対戦も含めて4分け4敗で、14-21年は京都がJ2、G大阪がJ1だったため対戦がなかった。通算の対戦成績はJ1で9勝3分け13敗、ルヴァン杯で1分け6敗、J2で1分け1敗。