今季初の連勝狙うG大阪 ポヤトス監督が掲げた次なる課題「川崎や横浜Mのように…」
G大阪は13日、今季初の連勝を狙う京都戦(15日・サンガS)に向けて大阪府吹田市内で練習を行った。リーグ戦初勝利を挙げた川崎戦(9日)を受け、ポヤトス監督は「すごくポジティブな気分で続けています。しかしここでリラックスするわけにはいきません。まだ何も成し遂げていない状態。毎週末、勝つチームになっていかないといけない。G大阪が戻るべき場所に、戻さないといけないという強いメンタルでやっています」と、いまだ16位に沈むチームの浮上を誓った。
「スペースがどこにあるのか」を認識して攻めるコンセプト通り、川崎戦では相手を右サイドに寄せて左サイドにスペースを作り出し、FWアラーノのゴールが生まれた。狙った形からチャンスも生み出せており、指揮官も手応えは感じ取っている。一方で次なる課題も明確だ。「たとえばセンターバックがボールを持ってGKに下げた時、止まっているのではなく、彼らやサイドバックを含め、開いてスペースをもう一度作り直すという作業がまだできていない。そういったところができてくると、川崎さんやマリノスさんのように、60、70パーセントのポゼッション率を掲げていけるようになる。細かいところですが、それはスタッフが日々、選手達に対して繰り返し伝えているところ」と明かした。
また負傷明けで川崎戦は途中出場だったMF宇佐美の起用法についても言及。川崎戦では負傷前まで宇佐美のレギュラーポジションだったインテリオールで、MF石毛が攻守で強度の高いプレーを見せ、CKからMFダワンの得点をアシストするなど活躍した。運動量や強度では石毛に軍配が上がる中で、チームの精神的支柱でもあり、得点源としても計算できる宇佐美について「(宇佐美)貴史だけに限らず、すべての選手にインテンシティーは求めています。ただ貴史をヒデ(石毛)と比べることはしません。彼の良さは、ボールを持った時に違いを作ってくれる部分。彼自身が一番心地よくプレーできるように組織をつくって、助けていきたい」と語っていた。