川崎、G大阪に初勝利献上! 昨年FC東京戦以来となる今季最小のシュート4本で完敗。同じ本数でもゴール前で迫力を出せず…終盤は2人少ない9人での戦いに
■4月9日/J1第7節 川崎フロンターレ 0-2 ガンバ大阪(パナスタ)
苦しい90分間だった。良い攻撃を作ることができず、守備でも今季未勝利だったガンバ大阪に2失点。初勝利を献上してしまった。
■【動画】川崎の敗戦を決定付けた、後半5分に決まったG大阪の鮮やかな追加点■
圧倒的な得点力で近年のJリーグを席巻した川崎が放ったシュートはわずか4本だった。これは今季のリーグ戦で最小のシュート本数で、アルビレックス新潟戦の6本に次ぐ少なさ。序盤はリズムを掴んだかに見えたが、いい形でゴール前にボールを供給することはできなかった。
実は1試合4本という少なさは、昨年のJ1最終節であるFC東京戦(11月5日)以来のもの。その試合は1点リードしていた前半29分にGKチョン・ソンリョンが退場してしまい、後半立ち上がりに追いつかれたものの、点数を奪い合って3-2で競り勝った試合だった。
61分間を数的不利で戦ったためにシュートに至る場面は少なかったがそれでも前に出る迫力は強く、追加点を重ねていった。ガンバ大阪戦でも後半15分に車屋紳太郎が2枚目のイエローカードを受け手退場してしまったが、人数にかかわらず迫力を作り出すことは困難だった。
試合終盤には2人少ない9人で追い上げなければいけなかったが、現在のチーム状況では人数が少ない分だけ苦しい展開に追い込まれただけに、11人いる時点で前に出るための修正を施したかった。
■出しきれない強み
鬼木達監督は「動かして動かしてそのタイミング」を見計らってチャンスを作ることを改めて浸透させている中で、シーズン前の入れ替わりや負傷者の影響で毎試合さまざまな組み合わせを強いられており、そこの強みを出しきれていない。
車屋に出場停止処分が科され、試合終盤に負傷退場した田邉秀斗の影響も考えれば、次戦以降も苦しい状況が予想される。
それでも今は、チームを成熟させるための生みの苦しみと捉えるしかない。再び最強の2文字を欲しいままにするために、サポーターにとっては、ピッチの上で奮闘する選手を見守るサポーター冥利に尽きる時期でもある。