【採点&寸評】川崎、シュート4本で完敗…回したが崩せず無得点「内容は悪くない」に落とし穴
◆明治安田生命J1リーグ▽第7節 G大阪2―0川崎(9日・パナスタ)
【川崎担当・岡島智哉】川崎はG大阪に0―2で敗れた。試合を通してシュート4本に終わるなど攻撃が停滞。0―2の後半15分にDF車屋紳太郎の退場で10人となって以降は意地を見せたが、11対11の時間帯に攻撃の迫力を発揮できず、今季3度目の無得点試合となった。
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採点と寸評は以下の通り。
鬼木達監督【4・5】前半を「内容は悪くない」ではなく「良くない」と捉えてやり方を変えるなり、人を代えるなりする必要があった。0―2の10人で交代1枚目は時すでに遅し
GKチョンソンリョン【5・0】意地のセーブ連発もあったが、相手へのプレゼントパスが毎試合恒例となっている。総じて安定感を欠くと言わざるを得ない
DF山根視来【4・5】序盤の「崩し」に貢献していたが、本当に崩したのは遠野がオフサイドだったシーンぐらい。札幌戦に続きまたも目の前でヘディング弾献上
DF大南拓磨【5・5】数的不利の展開での粘りは光るものがあり、ポテンシャルの高さは発揮したが。展開を鑑みると、CBの位置から攻撃面でできることは限られた
DF車屋紳太郎【4・0】自身のパスミスを起点に、それまでの奮闘ぶりが台無しになってしまう軽率な2枚目の警告で退場。あまりにもったいなかった
DF登里享平【5・5】ミスもあったが、出足の鋭いパスカットが多く見られるなどチームに欠けた攻撃的姿勢は出ていた
MF橘田健人【5・0】小さくまとまってしまっている。動きも判断も、10人や9人になった時のように、もっとダイナミックに、ミスを恐れずに
MF瀬古樹【5・0】技術不足が目立つ。どこで攻撃の圧力をもっとかけられたのかを考えた時に、やはり最も物足りなさを感じたのはボランチのところ
MFチャナティップ【5・0】唯一無二の輝くプレーがあるのは紛れもない事実だが、際立ったのはそれ以外の部分。トップ下は最適ポジションのはずだが…
MF家長昭博【4・5】右に張った局面で攻撃の違いを作れず、退場後のFW起用も不発に終わる
MF遠野大弥【4・5】結果として、左で受けた時の第一選択が横か後ろへのパスになってしまっている。突っかける、挑む場面がもっとないとウィングでは厳しい
FW宮代大聖【5・0】シュートを打ち切る姿勢は良かったが。パスやクロスを点で合わせてシュートを放つシーンが開幕から少ない
DF田辺秀斗【6・0】後半18分IN。機動力を生かして数的不利の中で奮闘。負傷後もプレー続行しようとするが、ドクターストップもあって無念の退場
MFシミッチ【5・5】後半18分IN。もう1つ調子を上げなければいけないが、らしさは少なからず出せていた
MF瀬川祐輔【5・0】後半26分IN。数的不利で致し方ない部分があるも、流れを切ってしまうミスが散見
FW山田新【5・5】後半26分IN。流れを変えることはできなかったが、ゴールに向いた矢印は好印象
FWレアンドロダミアン【5・0】後半32分IN。パワーを発揮出来ず。試合をこなす中でコンディションを上げるしかないが…
飯田淳平主審【6・0】両チームから同時に抗議を受けるカオスな場面もあったが、90分通せば安定していたと言っていい ※平均は5・5~6・0点