名誉挽回したG大阪GK谷「なんのことか分からない」試合後の涙は全否定

◇明治安田生命J1リーグ第7節 G大阪2―0川崎F(2023年4月9日 パナスタ)

日本代表GK谷晃生(22)が今季初の無失点で、G大阪トップチーム初勝利をつかんだ。今季湘南から4年ぶりに復帰。ここまで勝利がなかったが、出場5試合目で待望の瞬間を迎えた。

「ここでプレーするのは幸せなこと。リーグで勝てたのは自分にとって大きい。ただ、たかが1勝と受け止めないといけないし、きょうのが普通の1勝だったと言えるように」

試合直後は大の字になってピッチに倒れ込んだ。場内一周の際には頬を伝う何かがあった。だが「涙?何のことか分からない。覚えてないですね。普通の感情でしたよ」。最後まで認めなかったが、前節・湘南戦では自らのミスで4失点大敗。「クルトワでもアリソンでもミスするときはミスする。自分もパーフェクトとは思っていない。ただ自分が自分に一番期待している。今週はよく眠れるかな、と」という言葉は本心があふれ出たものだろう。

結果的にオフサイド判定になったが前半8分には川崎Fの連続シュートをセーブ。最後はライン上へ転がったボールを掻き出した。「オフサイドだったけど、ゴールラインを割らせないというのを見せられた」と谷。東口順昭との熾烈な正GK争いは続く中、名誉挽回を果たした守護神は「毎試合が勝負。より結果を突き詰めていきたい」と息巻いた。

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