【G大阪】宇佐美貴史が1カ月ぶり復帰「全員でファイトしていた」開幕7試合目で待望の初勝利

<明治安田生命J1:G大阪2-0川崎F>◇第7節◇9日◇パナスタ

G大阪が2-0でホーム川崎F戦を制し、開幕7試合目で待望の今季初勝利を飾った。先制点を挙げたMFダワン(26)を軸に攻撃で圧倒し、守備でも今季初無失点を実現。ダニエル・ポヤトス監督(44)は「完全な試合」と絶賛した。川崎F戦の勝利は19年3月以来で、リーグ戦は8試合、天皇杯などを含めた公式戦は10試合ぶりとなった。

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00、18年に並ぶクラブワーストの開幕6戦未勝利だったG大阪が、7度目の正直で会心の初白星をつかんだ。今季就任したスペイン人のポヤトス監督にとっても記念星。最大の勝因を「他の選手もそうだが、三浦、ダワンらのデュエル(1対1の闘い)の姿勢。完全な試合だ」と胸を張った。

序盤は川崎Fにボールを握られたが、鋭い出足の守備で失点危機を防いだ。後半は相手の退場処分で数的優位となり、21年まで5年間で4度優勝の元王者を最後まで寄せ付けなかった。

2点をリードした後半18分、けがから約1カ月ぶりに復帰した主将のFW宇佐美貴史(30)も「全員でファイトしていた。外から見ていて参考になった」と言うほど。前半29分にCKから頭で先制点を奪ったダワンは「日頃からハードな練習で、勝利の準備をしてきたおかげ」と言った。

ポヤトス監督の目標は、単に攻撃的なサッカーをするだけでなく、スペースの使い方など細部の連係までこだわる。後半5分の追加点はMFラビ、FWジェバリ、ラビ、ダワンと流れるようなパスをつなぎ、右から左へ展開。最後は右足で決めたMF・Jアラーノは「あの場面はきっちりつないで、チームとしての成果が表れた」と喜んだ。

「このメンタリティーを植え付けるのが大事。自信を深めているし、続けていくだけ」と宇佐美。5日のルヴァン杯東京戦でも3-0と完勝し、これで公式戦はクリーンシートで2連勝となった。現時点での開幕1勝3分け3敗の16位は物足りないが、今後への夢が大きくふくらむ今季初勝利だった。【横田和幸】

◆G大阪のクラブワースト開幕6戦未勝利 早野監督時代の00年は最終的に13位となり、レビークルピ監督時代の18年は途中から就任した宮本監督の手腕で9位に浮上した。3度目となる今回も7戦目で初勝利したポヤトス監督は、現在の16位からどこまで浮上させられるか

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