イスラム教徒のG大阪FWジェバリが明かすラマダンの意味「自分自身をあらためる期間」
G大阪のチュニジア代表FWジェバリが4日、ルヴァン杯のFC東京戦(5日・パナスタ)に向けて取材に応じ、現在イスラム教でラマダンと呼ばれる断食期間中(3月22日~4月20日)であることを明かした。日の出から日没までは水分も食事も口にすることができないが「私は正直慣れているので、そんなに大きな変化はないんです。断食、ということが先には出ますが、この期間は自分自身を見つめ直し、根本に戻す、自分をあらためる期間なので」と語った。
1日の湘南戦でJリーグ初ゴールを決め、調子を上げているジェバリ。この日のトレーニングは午前中に行われたため、練習中は水分補給も行わなかったという。しかし試合日はコンディションの問題が出るため、断食時間をずらすことも可能だという。「イスラム教を信仰していれば、お酒は飲まない、たばこを吸わない、というのもある。そこはサッカーにも通じるものはある。自分に対して、厳しさを求める。どういう人間であるべきか、ということをとらえる期間でもある」と明かした。
エジプト代表FWサラー(リバプール)や、元フランス代表FWベンゼマ(Rマドリード)など、世界のサッカー界でもイスラム教徒の選手は多い。チームはリーグ戦で6戦未勝利と苦しんでいるが、ルヴァン杯では1勝1分けでE組の首位に立つ。FC東京戦に向け「皆さんには、真のイッサム・ジェバリ、というものを見せたい、と思っています。実際に自分のパフォーマンスを見せて、チームに貢献する。それをしっかりと実行していければ」と語っていた。