G大阪ユースでパワハラ問題か 森下仁志監督が退任 鳥栖監督時代には鎌田大地を抜てき
G大阪は30日、G大阪ユース(高校生年代)の森下仁志監督が、指導の適正範囲を超えた不適切な言動があったとして、退任することを発表した。G大阪の小野忠史社長は「スポーツ指導者による指導の適正範囲を超えた不適切な言動は絶対にあってはならないことです。ユース選手、保護者、ご関係者の皆様に、おかけしたご迷惑、ご心労につきまして、深くお詫びを申し上げます」とコメントを発表し、再発防止を誓った。
今年2月28日、一部のアカデミー選手より情報提供があり、クラブが調査を開始。調査期間は森下監督に自宅待機を要請し、選手、スタッフ計39名から聞き取り調査を行った。また3月9日には森下監督にも聞き取りを実施。24日には指導の適正範囲を超えた不適切な言動を認定し、同監督も事実と認めたことで、ユース監督の退任を決定した。
森下氏は現役時代にG大阪、札幌、磐田でプレーし、2005年限りで現役引退。指導者に転身し、磐田、鳥栖などJ1クラブで監督も務めた。鳥栖時代には高卒ルーキーの現日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)を抜てき。その後はG大阪でU―23監督、21年よりユース監督に就任。G大阪U―23時代には、今回日本代表に初招集されたMF中村敬斗や、現在トップチームでプレーするMF食野亮太郎ら才能ある若手を育て、育成の指導には定評があった。
Jリーグでは19年に湘南のチョウ貴裁監督、21年に鳥栖の金明輝監督がパワハラ問題が発覚。ともに退任となり、資格停止などの期間を経て、現在は指導現場に復帰している。