G大阪 ユース森下監督の退任発表 指導の適正範囲を超えた不適切な言動で「再発防止を徹底して参ります」

G大阪は30日、ユースの森下仁志監督(50)の退任を発表した。ユース選手およびアカデミースタッフに対して、指導の適正範囲を超えた不適切な言動(過大な要求や行き過ぎた指導)が認められた。

クラブによれば、2月28日、同監督の指導に関して、一部のアカデミー選手より「指導の適正範囲を超えた不適切な言動が見受けられる」とクラブに情報提供があり調査を開始。また当該事案の調査および審議が終了するまでの間、同監督に自宅待機を要請した。

【調査の経緯】

3月1日、当該事案を公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に報告し、クラブ内調査を開始。

同2~8日、アカデミー選手とスタッフ計39人から聞き取りを個別に実施。

同9日、森下監督から聞き取りを実施。

同10日より、顧問弁護士と調査結果に基づき協議を実施。

同24日、指導の適正範囲を超えた不適切な言動を認定し、同監督も事実と認めていることから、クラブとの話し合いの上でユース監督退任を決定。

G大阪の小野忠史社長はクラブを通じ、「スポーツ指導者による指導の適正範囲を超えた不適切な言動は絶対にあってはならない事です。ユース選手、保護者、ご関係の皆様に、おかけしたご迷惑、ご心労につきまして、深くお詫びを申し上げます。弊クラブに関わるすべての人が安心してアカデミー活動に取り組むことができる環境を整備すべく、再発防止を徹底して参ります」とコメント。

新たなユース監督は未定。クラブはアカデミー体制の見直しなど、再発防止策を強化する方針を示した。

森下監督は和歌山県海南市出身。現役時はG大阪、札幌、磐田でプレー。引退後は指導者に転身し2012~13年、磐田で監督、15年に鳥栖で監督を務めるなどキャリアを歩み、21年からG大阪ユース監督に就任した。

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