<J1>広島、年間勝ち点1位に前進 ガ大阪を無得点に 毎日新聞 11月7日(土)20時4分配信

○広島2-0ガ大阪●(7日・万博)

広島は粘り強く、したたかだった。ガ大阪の攻撃を無失点でしのぎ、好機をキッチリものにして2得点。苦手としていた相手の本拠地・万博で、リーグ戦では15年ぶりとなる白星を挙げ、第2ステージ優勝と年間勝ち点1位に大きく前進した。

攻撃の起点となるガ大阪のFWパトリックを徹底してマークした。ボールを持つと最終ラインの選手が体を寄せて自由を与えず、中盤の森崎和らが素早く囲んでボールを奪う。何度か決定機は作られたが、GK林の好セーブもあり、ゴールは許さなかった。

我慢の守備が実を結んだのは後半10分。ドウグラスが左足でFKを直接決めて先制。焦るガ大阪を尻目に、試合終了直前には手薄な右サイドへ走り込んだ清水が豪快にシュートを蹴り込んだ。

完勝ではない。ただ、「自分たちの時間ではない時に、選手がやるべきことをしてリズムを取り戻せる」と森崎和。これがシーズン終盤に好位置を保てる要因だ。

得失点差で他の上位勢を大きく上回り、第2ステージ優勝をほぼ手中に収めた。最終節(22日)の湘南戦で引き分け以上なら、年間勝ち点1位もほぼ決まる。「今は攻撃も守りもタフに戦えている」と林。充実感を漂わせるチームに、歓喜の瞬間が刻々と近づいている。

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