【Jトピ~データで読み解く】A代表初招集 J1で輝く若手DF

日本代表はW杯カタール大会後、第2次森保政権初戦となる親善試合、24日ウルグアイ戦、28日コロンビア戦に挑む。今回はA代表に初招集された国内組の名古屋DF藤井陽也(22)、FC東京DFバングーナガンデ佳史扶(21)、G大阪DF半田陸(21)の3選手に焦点を当てる。

藤井は1メートル87の大型CBで、4年目の昨季から主力に定着。今季も開幕から全試合に先発出場を続け名古屋の守備陣をけん引している。長身を生かした空中戦の強さが魅力で、昨季は自陣での空中戦勝利が全体5位の71勝(勝率66%)。今季も同エリアで7戦中5勝(71%)と強さを見せている。自陣PAでのクリア17回も全選手で上位と、高さだけでなく、読みの鋭さを生かした的確なカバリングでピンチの芽を摘み、チームの失点はリーグ最少の1と堅守を支えている。

バングーナガンデと半田はパリ五輪世代ながら“飛び級”で招集された左右のサイドバック。バングーナガンデは迫力のある推進力が武器だ。FC東京ではハイプレスから攻撃に転じると素早く左サイドを駆け上がり、相手陣内に進入する。「30メートルライン進入でのパス受け」は21回で、今季のDFではW杯カタール大会代表の川崎F山根の23回に次いで2位。クロスはチーム最多の14本、CKキッカーも任されるなど、攻撃的センスが光る。

半田はJ2山形時代から日本代表のアンダー世代で活躍し、A代表まで上り詰めた。G大阪に加入した今季はJ1初挑戦ながら全5試合に出場している。18日の札幌戦では、右サイドから絶妙なタイミングで相手DFの裏へ抜け出すと、グラウンダーのクロスで初アシストを記録。守備力の高さもあり、この試合ではタックル4回全て成功で、今季のタックル奪取は12回、成功率86%は10回以上の選手の中で日本人トップだ。

昨年12月のW杯からDFは8人中5人が招集外。新戦力の躍動で、守備から攻撃への切り替えにどんな化学変化を起こせるか、注目したい。(データ提供・データスタジアム)

https://www.sponichi.co.jp/

Share Button