【日本代表】初代表時のギラつきを忘れず、チームを引っ張る堂安律「厳しい意見を言えるように」
W杯経験者は全員が引っ張る気持ち
カタールW杯を経験した選手たちは一様に日本代表としての「責任」を口にし、個人としてさらなる成長が必要だと語る。堂安もその一人だが、再スタートを切るにあたっては「初心」を強調した。
「新鮮な気持ちで来ましたし、自分も来る飛行機の中でいろいろ、20歳の時に初めて選ばれた気持ちでいこうと、初心に戻って向かおうと意識してきた。コーチ陣もすごい経験のある人たちが来てくれたので、いろいろ学べると思いますし、本当にゼロからの気持ちでスタートラインに立った気持ちですね」
まだ24歳ながら、チームでも随一の経験を誇る。ガンバ大阪時代の2015年に16歳でトップデビューを飾ると、2017年にオランダのフローニンヘンへ期限付き移籍。実績を積んで2019年に名門PSVへ移籍し、2020年にはドイツのビーレフェルト、2021年にPSVに復帰して公式戦でシーズン通算2ケタ得点を記録した。2022年からは再びドイツに活躍の場を移し、フライブルクでチームを牽引する。
代表でもアンダー世代で活躍し、Uー20W杯を経験。2018年にA代表デビューを飾ったあと、2021年の東京五輪では10番を背負ってプレーした。そしてカタールW杯でドイツ、スペインという強豪相手にゴールを奪ったのは周知の通り。新生なった森保ジャパンでもチームの牽引車となることが期待される。
「W杯を経験した選手は全員が自分が引っ張るって気持ちで来ていると思うし、なあなあになるんじゃなくて、そういう選手同士でも厳しい意見を言えるようなチームになりたいと思います」
より厳しく、よりゴールに、より勝利にこだわっていく。世界を経験してその思いが一層、強くなったのだろう。 「ゼロからということを意識はしてますし、明日からは練習を全員でやれると思うんで、トレーニングで自分が一番のところを見せれるように、ギラギラしてやりたいと思います」
初めて代表に入ったときのギラつきはそのままに、攻撃陣のリーダーの自覚をもって堂安は代表の再スタートを切る。