広島ＦＷ佐藤寿人（３３）が３日、第２ステージ（Ｓ）優勝の可能性があるＧ大阪戦（７日、万博）に向けて気を引き締めた。

第２Ｓ、年間勝ち点順位ともに首位に立つ広島は、すでにチャンピオンシップ（ＣＳ）出場が決定。一方で、対戦相手のＧ大阪はＣＳ圏内の年間３位につけており、エースは「ＣＳ出場を死守しにくる。難しい試合になる」と分析した。

佐藤は１０月３１日のＧ大阪と鹿島が戦ったナビスコ杯決勝の映像をすでに確認。鹿島に０－３と完敗したライバルについて「ちょっとビックリした。でも鹿 島がなぜＧ大阪を上回ったのか、参考になるところもあった。鹿島の方が球際にタイトだったし、笛が鳴るまでプレーを続けていた」とうなずいた。ナビスコ杯 ではＭＶＰを獲得した鹿島ＭＦ小笠原に心を動かされたという。「２つ年下ですけど、ベテランという年代でまだまだ成長できると勇気づけられた」。

自身の記録達成にも期待がかかる。中山雅史が持つＪ１通算最多得点の１５７点まであと１点。王手をかけてから６試合ノーゴールと乗り切れていないが「一番にゴールという仕事を果たさないといけない」。広島を支えるベテランが大一番で底力を見せるつもりだ。

この日は広島・安芸高田市内で練習を行った。