G大阪・東口 守護神奪還へ「そういう評価、悔しいけど取り返す、追い詰められてこそ成長」谷と正GK争い

J1G大阪が2日、大阪府吹田市で4日の神戸戦(ノエスタ)に向けた練習後、GK東口順昭(36)が取材に応じた。開幕から2戦、今季古巣復帰した東京五輪代表GK谷晃生(22)にポジションを奪われ、東口はベンチスタートが続いている。

「人が選ぶこと。現状そういう評価。悔しいけど、またこれを覆して出ていくところは何歳でもやっていくこと。それに向けて、毎日また積み重ねと思ってやっている」と、前だけを向いた。

ファンもあっと驚く開幕だった。注目された激しい正GK争い。新指揮官のダニエル・ポヤトス監督が指名したのは若き谷だった。

東口は2014年、新潟からジュニアユース時代に過ごしたG大阪に復帰してからは不動の守護神を務めてきた。昨季こそ右膝手術の影響で出遅れたが、それでも19試合でゴールを守り、武器のシュートセーブ力でチームを残留に導いた。

衰えは皆無。そんな中、開幕で先発落ちを聞いた時は本人が一番びっくりした。「何年かぶりにそういう評価というところはあったし、悔しかった。そういう悔しい気持ちが残ってたんか、というのは自分の中であったし、こっから取り返していくというのは、成長していく上では必要。しっかりアピールしていきたい」と悔しさを胸に受け止めた。

新潟時代、ポジションを奪取した若手の頃にはなかった状況だ。「当時の最初は新卒で入って出られない状況とは違う。今はまだまだ自分自身もやれると思っている。うまくなるためには乗り越えてやっていけばうまくなると確信しているし、その中では自分でやりがいを作ってしっかりできている」と、逆襲へ向け闘志を燃やす。

逆境こそ成長の糧になる。「シュートストップは常に自分の武器としてやっているし、そこを突き詰めていきたいし、あとはビルドアップの部分。いろんな監督の求めることがあるので、試合で後ろから役に立てるようにレベルアップしていきたい」と誓った。

自身のプレッシャーが谷の成長になればいい。「晃生はそういうプレッシャーを負って出て、成長して、代表を背負っていかないといけない。そのプレッシャーはあいつのために感じて、頑張ってほしい」と言う。

一方で先発の座を奪い返す気迫は半端ではない。「自分が出たらアピールしないといけない。自分なら止められるというのを練習からやっていかないといけない。僕もプレッシャーですけどね。追い詰められないと成長できない。そういう意味ではまだ体が動くうちで、そういう立場にあるのはありがたいこと。頑張っていきます」。し烈な守護神争いがチーム力アップにつながる。

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