浦和コンビで崩したDF稲垣篤志、“明治大基準”もU-18日本代表に活かす「球際、切り替え、運動量がユース年代と違う」
[3.1 練習試合 U-18日本代表 3-1 流通経済大 JFA夢フィールド]
早生まれの有望選手がひしめくU-18日本代表候補のSB争いで、DF稲垣篤志(浦和ユース→明治大)が一歩抜け出るゴールを決めた。
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流通経済大との練習試合(30分×3本)の1本目26分、右に開いてボールを受けた稲垣は「レッズではあまり一緒に右サイドを組んだことはなかったけど、代表では一緒にやっていたのでやりやすい」というMF早川隼平(浦和ユース)とのコンビで崩してペナルティエリア右を打開。角度のないところから果敢なシュートでねじ込んだ。
この日、SBで出場したDF桒原陸人(G大阪ユース→明治大)、DF櫻井稜(鹿島学園高→法政大)も稲垣とともにこの代表最年長の2005年早生まれ。一歩リードする得点に稲垣は「自分の武器であるオーバーラップをアピールできたのかなと思うし、代表ではああいうシーンを多く作れていると思う」と手応えを語った。
また得点シーン以外では、新3年生が主体となっていた流通経済大に対し、守備でも踏ん張る姿を見せた。すでに明治大でのトレーニングに合流しており、「明治の3原則でもある球際、切り替え、運動量の部分がユース年代とは本当に違う」と高い基準を経験。「まだ1か月くらいだけど強度の部分では慣れてきている。今日も危ない場面はあったけど、結構やれたかなと思う」と成長につなげているようだ。
明治大では厳しい出番争いを通じて「ウィークポイントの運動量、ポジショニング、技術の部分をウィークポイントじゃなくしていけたら」とレベルアップを遂げていく構え。上級生の右SBにはDF鷲見星河(新3年)、DF内田陽介(同)と年代トップレベルの存在が立ちはだかり、ともにU-18日本代表候補に名を連ねる桒原もライバルとなる。
稲垣は「いまは大学ではサイドハーフをやっているけど、サイドバックで勝負したいので、負けないようにしたい。特に鷲見さんはめちゃめちゃうまいので吸収することばかりだし、大学4年間で成長したい」と決意を語る。
さらにこの代表では「自分が一つ上なのでリーダーシップを持って、チームを引っ張っていくところもそうだし、プレーで示さないといけない責任感がある。プレー以外でもピッチ外のところで示していかないといけない」とチームを引っ張る働きも担っていこうとしている稲垣。2年後のU-20W杯を見据えて「チャンスがある時にしっかり掴めるようにアピールできたら」と意気込む。
今回の代表活動では3日にも大学生との練習試合を控えており、着実な積み上げを続けていくつもりだ。最終日の一戦に向けて「3-1で勝てたことは非常にポジティブだけど、初めて招集された人もいて、連係やコミュニケーションはまだ改善できるところが多い。明後日はもっと改善して、もっといい内容で勝てたらと思う」と力を込めた。