【開幕特集】ポヤトス新監督の下で攻撃的スタイルの再構築を図るガンバ大阪…大黒柱の宇佐美貴史に期待 | J1リーグチーム紹介
2023シーズンの明治安田生命J1リーグ各クラブとキーマンを紹介する。
【動画】「新たなスタイル」で上位窺う!”青黒逆襲”への序章!|J1開幕直前2022シーズン ゴール集
チーム紹介
徳島ヴォルティスを率いていたダニエル・ポヤトス新監督を招聘した今季は、もう一度攻撃的なスタイルを再構築し、常勝軍団の復活を目指すシーズンとなる。
昨季は攻撃的なスタイルを構築するために片野坂知宏体制でスタートしたが、成績不振によってシーズン途中に解任。そこからバトンを受け継いだ松田浩監督の下、粘り強い守備をベースとしたサッカーに舵を切り、怪我で長期離脱を強いられていたFW宇佐美貴史の復帰と共に残り4試合を無敗(2勝2分)で乗り越え、15位という順位で何とか残留を決めた。
今オフは、FW鈴木武蔵やFW食野亮太郎ら大量補強を施した昨夏に続いて、チュニジア代表のストライカー・FWイッサム・ジェバリやパリ五輪を目指すDF半田陸など即戦力を補強。そこにスペイン人指揮官の主導権を握るスタイルを浸透させていく。充実した戦力と共に3シーズンぶりの上位フィニッシュなるか。青黒の完全復活が期待される。
注目選手紹介
●FW 7 宇佐美貴史
生年月日:1992年5月6日(30歳)
昨季成績:7試合0得点
誰よりも強い覚悟を持って臨む新シーズンになるだろう。 昨季はシーズン序盤に右アキレス腱断裂という大怪我を負った影響でわずか7試合という出場数に留まっただけではなく、このクラブではルーキーイヤー以来の無得点で終える歯痒いシーズンとなった。それでもシーズン終盤に怪我から復帰すると、攻撃では卓越した個人技で違いをもたらし、残留争いに苦しんでいたチームを精神的支柱となって牽引。J1残留に導いた姿には、真のリーダーとしての資質を感じさせた。
完全復活を目指す今季は、ジュビロ磐田に移籍した遠藤保仁が長年着用していた”背番号7”を継承。名実ともに青黒のエースとして常勝軍団復活への大きな責任を背負う一年になる。怪我によってピッチに立ち続けられなかった昨季の歯痒さ、そして2年連続二桁順位が続くクラブを再び常勝軍団に復活させるためにも、この男の活躍がカギを握るのは間違いないだろう。
●MF 6 山本理仁
生年月日:2001年12月12日(21歳)
昨季成績:2試合0得点、17試合1得点(J2)※シーズン途中に東京VからG大阪に移籍
パリ五輪日本代表候補の逸材は昨季、シーズン途中にJ2の東京ヴェルディから完全移籍で加入。J1へのステップアップを遂げた。だが加入後は、怪我の影響もあってわずか2試合の出場。青黒のシャツに袖を通して以降は、未だ真の実力を発揮できていない。
アンカーやボランチを主戦場とする21歳は、左足のキック精度を武器に攻撃の起点となれるコンダクターとして最終ラインからショートパスを繋ぎながらビルドアップを試みる。新指揮官のスタイルにおいてもキーマンとなり得る選手だ。同じポジションには、ブラジル人のMFダワンやMF山本悠樹など実力者も揃うが、今季は確固たる自分の地位を確立し、パリ五輪代表への定着に向けても飛躍を遂げるシーズンにしたいところだ。
●DF 3 半田陸
生年月日:2002年1月1日(21歳)
昨季成績:35試合0得点(J2)
世代別の代表常連選手がついに自身初挑戦となるJ1への個人昇格を遂げた。 半田は、同郷クラブのモンテディオ山形に中学時代から在籍し、高校2年生の2019年にトップチームに昇格。そこから4シーズンを過ごしたJ2では、着実に出場経験を積み重ね、2021年には本格的に主力へと定着した。また昨季は日本プロサッカー選手会にて新設された「JPFAアワード2022」のJ2ベストイレブンに選出され、同じプロ選手からも高い評価を得ている。
将来的には日本代表への定着が期待される逸材は、15歳の頃から世代別の代表の常連選手。現在はU-22日本代表の右サイドバックの主力としてパリ五輪を目指している。
1対1での粘り強い対人守備に加えて、タイミングの良い攻撃参加で攻守に渡ってアグレッシブなプレーを見せる21歳。そんな半田が今季からスペイン人指揮官の下でどんな成長を遂げるか。今オフにはイタリアの名門・ローマからの関心も取り沙汰された中、新天地での活躍には注目必至だ。