【J開幕特集】驚きと発見に満ちたシーズンに! 新天地を求めた『七人』に注目せよ!

チームの出来を左右する出来を左右する移籍組

仲川輝人(FC東京/FW)  個人タイトル二冠の再現を!

仙頭啓矢(柏レイソル/MF) IQの高さと小屋松とのコンビは大注目

柏の“頭脳”となりうる新参者。ピッチの至るところに現れ、巧みにパスを出し入れしながら、チームを前進させる。その手際は見事の一語だ。数多くの情報を速やかに処理し、適切な解を導くサッカーIQの高さが光る。周囲との連係が密になるのも時間の問題か。

MF小屋松知哉は高校時代からの盟友で、京都サンガF.C.やサガン鳥栖でも共闘した間柄。その再会がもたらす相乗効果は大きなメリットだろう。昨季(名古屋グランパス在籍)の出来は尻すぼみに終わっただけに、逆襲に向けて静かに牙を研いでいるはずだ。

■せんとう・けいや◎1994年12月29日生まれ、大阪府出身。リーグ屈指のチャンスメーカーは、まだ28歳ながら柏で所属が5クラブ目。それだけ多くの経験を積んでおり、若い選手の多いチームを引っ張ることが期待される。京都橘高、京都、鳥栖で共にプレーした小屋松との連係も注目。171センチ、64キロ

小野瀬康介(湘南ベルマーレ/MF) 周囲との化学反応が大きな見どころ

佐野海舟(鹿島アントラーズ/MF) 泣く子も黙るボール回収力は必見

河原 創(サガン鳥栖/MF) 長短自在のパスを見逃すな!

J1へ「個人昇格」を果たした最新型ピボット。長短かつ緩急自在のパスワークをもって、鳥栖の新たな羅針盤に名乗りを挙げる。昨季はロアッソ熊本のキャプテンとしてフルタイム出場。さらには精密なキックを生かしたセットピースを中心にJ2最多の12アシストを稼ぎ、年間ベストイレブンにも選出された。

注目すべきは局面を一変させるサイドチェンジと一発で敵の急所を突くタッチダウンパス。小柄だが、スケールの大きなプレーでスタンドを沸かせる。J1の水に慣れれば、鳥栖の攻撃を一段とカラフルなものにするはずだ。

■かわはら・そう◎1998年3月13日生まれ、熊本県出身。大津高、福岡大を経て、2020年に当時J3だった熊本に加入。そこから3シーズンはリーグ戦全線に出場してきた鉄人で、かつ正確なキックでチャンスを創出するコンダクター。ここ2シーズンはフル出場を果たした。169センチ、65キロ

半田 陸(ガンバ大阪/DF) モダンなSBの理想形に刮目すべし

柿谷曜一朗(徳島ヴォルティス/FW) 飛躍の地で見せるか、大復活劇!

希代のファンタジスタが新天地で復活を期す。名古屋を離れ、向かった先は徳島だ。若手時代に飛躍への足がかりをつかんだ思い出の地である。実に12シーズンぶりの復帰。それも、完全移籍だけに決意のほどがうかがえる。1月に33歳。昨季はケガの影響もあって出場機会を減らし、無得点に終わった。それでも鋭いアクションと奇想天外なトリックは健在だ。

今季はトップ下で起用される機会が増えそうだが、点に絡む仕事に変わりはない。超絶技巧で観る者をあっと言わせ、古巣をJ1昇格へ導くか。その一部始終を見届けたい。

■かきたに・よういちろう◎1990年1月3日生まれ、大阪府出身。言わずと知れた日本屈指のテクニシャン。C大阪でも名古屋でもその技巧で見る者を魅了した。12年ぶりに自身が飛躍したチームに完全移籍で帰還。昇格を目指すチームの牽引車として期待される。176センチ、68キロ

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