【新潟】高宇洋に主軸の自覚 新潟の「門番」がJ1のピッチで進化見せつける

J1リーグに6年ぶりに挑むアルビレックス新潟は、18日の開幕戦、セレッソ大阪戦(ヨドコウ)に向け、14日から福島で2次キャンプを開始させている。

新潟在籍3年目を迎えたMF高宇洋(24)は、主軸の自覚を胸に開幕白星発進に向けてコンディションと気持ちを高めている。J2で、持ち味であるボール奪取力と攻撃参加に磨きをかけた強気のボランチが自身3年半ぶりとなるJ1のピッチで進化を見せつける。

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J2で力を伸ばしたボランチがJ1に衝撃を与える。約1カ月に及んだ高知での1次キャンプ(1月17日~2月10日)を終えたチームは2日間のオフを挟み、14日から福島で練習を再開させた。高は「自分たちのサッカーに自信はある。ワクワクしている」とC大阪戦から始まる今季の戦いに気持ちを高ぶらせる。

豊富な運動量と鋭い読みで相手のチャンスを的確につみ取る新潟の「門番」。ビルドアップでは正確なパスを前線に送るなど、攻守両面で質の高いプレーを発揮する。昨季から大半の選手が残ったチームには、ブラジル選手2人を含めて新戦力4人が加わり、攻撃のダイナミックさが増した。「前線に個を持った選手がいるので前にパスを出すタイミングを逃さないようにする」とゴールまでの道筋をイメージする。

千葉・市船橋高から17年にG大阪入団。プロ3年目の19年には開幕初先発を果たすなど順調にステップアップした。だが、さらなる成長を求めて同年8月、J2山口に育成型期限付き移籍。翌年も山口でスキルを磨くと、21年に新潟へ完全移籍した。新潟加入1年目から定位置を確保し、昨季は39試合出場でJ2制覇に貢献。「ガンバで結果を残せなかった悔しさは残っている。成長した姿を示す」。自身3年半ぶりのJ1舞台に懸ける思いは強い。

疲労が蓄積する高知キャンプ終盤のJ3富山との練習試合(5日)では前半40分に中盤の底からゴール前に走り込み、こぼれ球を押し込んだ。「疲れている中でもスプリントできているし、スピードも上がっている」と走力アップに手応えを示し、「足を使ってボックス内への進入をより多くしたい」と得点機に直接的に関わる回数を増やすことをテーマに挙げる。

「内容はいろいろ。秘密です」。松橋力蔵監督(54)からは身ぶり手ぶり付きでよく助言を受ける。攻撃力アップは守備の役割にプラスして求められる仕事。ゴールを目指し、相手選手間を俊敏に駆け抜ける高の足は新潟の武器になる。【小林忠

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