東口順昭に谷晃生らが挑むG大阪の守護神争い ポヤトス監督「年齢、ステータスは考えない」
G大阪は23日、沖縄キャンプで公開練習を行い、ポヤトス新監督(44)が元日本代表GK東口順昭(36)、期限付き移籍していた湘南から4年ぶりに復帰したGK谷晃生(22)らGKのレギュラー争いに言及した。指揮官は一森、石川も含めたGK陣でハイレベルな競争が繰り広げられていることを強調し「重要なことは、彼らのベストな状況を見極めること。この選手だけでいく、という考え方をしないように」と構想を明かした。
東口は、昨季は負傷で出遅れたが復帰後は好パフォーマンスを見せ、今季がG大阪在籍10年目となる不動の守護神。この牙城に、湘南で成長し東京五輪で正守護神も務めた谷らが挑む形となる。指揮官は「自分自身、Rマドリード、パナシナイコスというビッグクラブでも仕事し、(複数の)代表クラスの選手もいた。その経験は持っている。パフォーマンスを最優先事項として見ているので、年齢、ベテランや若手、そしてステータスは全く考えていない」と語り、純粋な実力主義の争いを強調した。
通常、GKは一人が1シーズン通じてレギュラーを務めるチームが多い。しかし複数の代表クラスを抱える海外のビッグクラブでは、シーズン通じてひとりに固定しなかった例も。パリSGではイタリア代表GKドンナルンマとコスタリカ代表GKナバスが併用されたシーズンもあった。GK併用の可能性について問われると、ポヤトス監督は「ビッグクラブには代表クラスの選手がいるもの。選手たちのエゴもうまく扱わないといけない」と説明。併用制の可能性は否定せず、フラットな視点でまずは競争を見つめる考えを示した。



