【G大阪】倉田、2発で3位浮上!あるぞ3冠 スポーツ報知 10月26日(月)7時5分配信

◆J1第2S第15節 仙台1―3G大阪(25日・ユアテックスタジアム)

G大阪が仙台に3―1で快勝し、年間勝ち点を60としてチャンピオンシップ(CS)進出圏内の3位に浮上した。FWパトリック(27)の先制点、MF倉 田秋(26)の2得点と攻撃陣が機能し、失点もセットプレーからの1点のみ。ACLではベスト4で敗退した悔しさをバネに、Jリーグ年間優勝、ナビスコ杯 優勝、天皇杯優勝という2年連続3冠の偉業に挑む。

アジアで敗れた悔しさは、G大阪の血肉となっていた。広州恒大(中国)に敗退したACL準決勝(21日)から中3日。それでも疲労など感じさせない強さ をみせての快勝。長谷川健太監督(50)は「本当に良い内容で勝利できた。これで(得点王争い中の宇佐美)貴史にゴールがあれば、いうことはなかったけ ど、それでも最高の結果」と力強くうなずいた。

勝負を決めたのが倉田だ。1―1に追い付かれた直後の前半36分、阿部が競った浮き球に反応して抜け出し、ゴールを射貫いた。後半17分にもゴール前の こぼれ球を押し込み2点目。今夏の東アジア杯で日本代表に初選出された後、第2Sだけで5得点と攻守でチームに欠かせない存在となっている。

それでも「もっと点を取れたし、自分はここが限界じゃない。世界を目指すためには、もっと上を目指さないと」と満足した様子はない。育成年代では、同学 年のMF香川(現ドルトムント)とともに将来を嘱望されてきた倉田。その後海外に渡った香川とは違い、Jで技を磨いてきた。しかし、今季味わったACLな どでの国際経験が“国内産”の26歳を、さらなる高みへ駆り立てている。

CS進出圏内の年間3位に浮上し、2年連続の3冠へも視界が開けてきた。わずかながら第2ステージ優勝の可能性も残り、31日には鹿島とのナビスコ杯決 勝で、今季1つ目のタイトル獲得に挑む。CSで勝てば、Jリーグ王者として今年のACL王者も出場するクラブW杯(12月)への出場権も得る。「クラブW 杯に出たい。リベンジしたい相手がいるんで」と倉田。昨季の3冠王者が、今季もJタイトルに向けて本気になった。

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