○ガ大阪３－１仙台●（２５日・ユアスタ）

チャンピオンシップ（ＣＳ）出場圏の年間３位を争うＦＣ東京が前日に敗れ、勝てば代わって浮上することになっていたガ大阪。２１日にアジア・チャンピオ ンズリーグ（ＡＣＬ）準決勝で敗退した直後でもあり「雑念が入る難しい試合になると思っていた」という長谷川監督だが、仙台を圧倒して満面の笑みだ。

同点とされた直後の前半３６分、パトリック、阿部がワンタッチでつないでＤＦライン裏に出したボールに倉田が反応。しっかり決めてすぐに突き放すと後半 も主導権はがっちりと握った。さらに１ゴールした倉田は「負けたら終わりと思っていた」と、監督の心配をよそに集中していた。

選手にとって「３位」にはＣＳ進出以外の意味もある。日本代表の丹羽は「ＡＣＬのようなレベルの高いところでやらないといけない」という。Ｊ１の３位以内となれば、ＡＣＬに挑戦することができ、主将の遠藤は「あとは自力で勝っていくだけ」と力強い。ナビスコカップ、天皇杯も勝ち上がっている昨季の３冠王者に本来の強さが出てきた。