残り2試合、熾烈極めるJ1残留争い。識者がズバリ予想する、J2降格の可能性が高いチームとは?

2022年シーズンのJ1リーグも残り2節。優勝争いも、残留争いも白熱した状況にあるが、より熾烈を極めているのは、残留争いだ。勝ち点39の12位コンサドーレ札幌はほぼ残留確定と見ていいが、13位の湘南ベルマーレ(勝ち点35)から18位のジュビロ磐田(勝ち点29)までの6チームの行方はどうなるのか、まったくわからない。そこで今回、この6チームのうち、最終的にJ2降格の可能性が高いチームはどこか、Jリーグに精通する識者2人に予想してもらった――。

現実的な残留争いは14位から17位の4チーム嫌な雰囲気を感じるのは京都と清水 浅田真樹氏(スポーツライター)

◆最終順位予想13位=湘南ベルマーレ14位=アビスパ福岡15位=ガンバ大阪16位=清水エスパルス17位=京都サンガ18位=ジュビロ磐田

まず、誰がどう見ても苦しい状況に立たされているのが、18位の磐田。13位の湘南から17位のG大阪までが勝ち点2差にひしめくなか、磐田だけが17位と勝ち点4差もあるうえに得失点差も大きく、完全に水をあけられている。せめてもの救いは、残り2試合がいずれも残留争いの直接対決(vsG大阪、vs京都)であることだが、それでも状況はかなり厳しい。

一方、勝ち点のうえで残留争いを一歩リードしている13位の湘南は、ジワジワと順位を上げてきた。シーズンを通して下位にいながら、一喜一憂せずに戦ってこられたメンタリティは土壇場で武器となるはずで、降格圏へ逆戻りするとは考えにくい。

つまり、現実的な残留争いは、14位の京都から17位のG大阪までの4クラブに絞られたと見ている。

最終の順位予想は前述のとおりだが、なかでも嫌な雰囲気を感じるのは、京都と清水だ。

京都はシーズン序盤の躍進がありながら、次第にジリ貧状態に陥り、清水は一時の低迷から完全に抜け出したかに思われながら、再び降格圏へ逆戻り。いずれも残留争いへの耐性という点で、湘南とは対照的な危うさを覚える。

また、今後の展開を見通すうえで図らずもカギを握っていそうなのが、16位の清水、17位のG大阪との対戦を残している鹿島アントラーズである。

現在6位の鹿島は本来、残留争いの渦中にあるクラブにとっては実力上位の厳しい相手。ところが、リーグ戦直近5試合で勝利がなく(1敗4分け)、その間には京都、磐田とも引き分けている。

鹿島が易々と勝ち点を献上してしまうのか否か。それによって、残留争いの展開は大きく変わってくるのではないだろうか。

https://sportiva.shueisha.co.jp/

Share Button