オ・ジェソクが長期離脱から復帰…「Kリーグの選手として再び日本を訪れる」という夢はかなうか?
かつてガンバ大阪、FC東京、名古屋グランパスに在籍した韓国人元Jリーガーが長期離脱から復活を遂げた。仁川ユナイテッドに所属するオ・ジェソクのことだ。
オ・ジェソクは10月11日、ホームで行われたKリーグ1第36節の済州ユナイテッド戦に3ー4ー3の右ウイングバックで先発出場。後半5分に絶妙なクロスでチームの2点目をアシストするなど、同27分に元柏レイソルのキム・チャンスと交代するまで献身的なプレーを披露し、仁川の3ー1の勝利に貢献した。
この活躍が評価され、オ・ジェソクは韓国プロサッカー連盟による同節のベストイレブンに選ばれた。
実はこの済州戦は、オ・ジェソクにとって2022年シーズン3試合目の公式戦出場だった。昨季終盤のふくらはぎ負傷の影響で、今季は開幕から戦列を離れていたのだ。
4月末には一度復帰してカップ戦に出場するも、当時は万全な状態ではなく、その後再び離脱。それでもシーズン後半を見据えてコンディション調整を続け、今月8日の第35節でリーグ戦初出場を果たすと、今節ではアシストという結果まで残した。
夏にエースのステファン・ムゴシャをヴィッセル神戸に引き抜かれながらも着実に上位をキープした仁川は、済州戦の勝利で来季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ出場圏内の3位・浦項スティーラースと勝ち点3差の4位に浮上。クラブ史上初のACL出場に大きく前進した。仮に3位を逃した場合も、FAカップの結果次第ではリーグ4位にプレーオフ出場権が与えられる。
ちなみに、オ・ジェソクはJリーグ時代に在籍した3チームすべてでACL出場権獲得を経験している。J2時代に加入したG大阪では、J1に昇格した2014年の国内3冠に貢献し、チームは3年ぶりのACL出場権を獲得。2019年夏に期限付き移籍したFC東京では4年ぶり、2020年夏に完全移籍した名古屋では9年ぶりのACL出場権獲得に貢献した。
オ・ジェソク自身、6月にインタビューを行った際には、「ACLを経験すればチームのレベルはさらに上がるし、自分自身もう一度アジアの舞台に立ちたい。それに、Kリーグの選手としてJリーグのスタジアムを訪れ、日本のファンの方々と会うことも夢見ています」と、ACLへの並々ならぬ思いを明かしていた。
2022年のKリーグ1も残すところあと2試合。果たしてオ・ジェソクは仁川をアジアの舞台に導くことができるのか。シーズン最終盤のさらなる活躍を期待したい。