G大阪が自動降格圏脱出!宇佐美から2発だ横浜の胴上げ阻止 残り2試合「死ぬ気で頑張る」
◇明治安田生命J1第32節 G大阪2ー0横浜(2022年10月8日 日産ス)
G大阪のボール保持率は31%。圧倒的に攻められる時間が長かった敵地での一戦で、貴重な勝ち点3をもたらしたのはクラブの至宝、宇佐美の右足だった。「こういう展開になることを見越して準備していた」。5試合ぶりの勝利で、勝てば優勝の可能性があった横浜の胴上げを阻止。自動降格圏を脱し、暫定16位に浮上した。
まずは前半8分だった。右CKをファーサイドで待ち構えたダワンの頭にドンピシャで合わせた。ダワンが折り返したボールにファン・アラーノが反応して先制点。後半34分のダメ押し点も宇佐美の右CKが起点だった。「キッカーとして、あそこに蹴るというのは狙っていた通り」。劣勢時で特に重要になるのがセットプレーだ。理想的な得点パターンで勝利へ導いた。
3月に右アキレス腱を断裂。約7カ月のブランクを経て復帰した10月1日の柏戦後には「結果が出なければ矢面に立つ覚悟はある」と口にしたが、状態は100%ではない。この試合でのフル出場も予定外だった。だが「プレー面で交代させられるのは仕方ないけど、体力面で代えられるのは嫌だった」と出場を直訴。エースとしての責務だった。
残り2試合。厳しい残留争いは続く。「来季につなげていくためにも、残り二つは死ぬ気で頑張る」。次戦は29日の磐田戦。宇佐美の正確無比な右足が鍵を握りそうだ。