J1残留へ望みつなぐ首位撃破…G大阪DF昌子「勝ちは大きい。でも意味を持つのはあと2試合終わってから」
明治安田生命J1リーグ第32節が8日に行われ、ガンバ大阪は首位の横浜F・マリノスと対戦し、アウェイの地で2-0と勝利。勝ち点を33とし、順位を16位に上げた。
試合は勝利することで今節にJ1優勝の可能性があった横浜FMが終始ボールを保持する展開だったが、8分にファン・アラーノ、79分にパトリックとそれぞれCKの流れから得点したG大阪が白星を得ることになった。試合後、G大阪DF昌子源は、「マリノスさんは特に両SBのポジション移動が多く、高い位置を取る。まして僕らは中にポジションを取るんですけど、その部分で惑わされないようにというか。変に人を(捕まえることを)中心としてしまうとマンツーマンのようになってしまい、人の入れ替わりが激しくなってしまうけど、ボール中心に回っているという感じで、スペースに走られてもボールが動いていなければ、それでいいかもしれない。それをできているのかなと」、粘り強く強固に守りきれたことを振り返り、「小野瀬(康介)とかアラーノとか彼らの運動量によってすごく助かる試合」と、両サイドハーフの仕事を称えた。
残留争いの渦中にいるG大阪は勝利によって自動降格圏から脱出し、昇降格プレーオフ圏となる16位となった。一方で消化試合数は他チームより多く、残留へ残り2試合勝つしかない。「この勝ちは大きい」としつつ、「窮地に変わりはない。今日の勝ちは勝ちで喜びますが、残留したわけではない。首位に勝ったからといって勝ち点6くれるわけではないですし。逆に負けていたらほぼジ・エンドになっていたと思います。そう考えると、この勝ちは大きな意味を持つ。でも大きな意味を持つのは、あと2試合が終わってから。しっかり次に準備したいです」と次戦へ目を向ける。
G大阪の次戦はジュビロ磐田戦だが、ここから3週間後の29日と間が空くことになる。「(勝利した流れが止まることが)マイナスに働く可能性もゼロではないですし、逆に(今日)負けたチームからしたら、このブレイクがいいものになるかもしれないです。結局、僕らの過ごし方によって、このブレイクがより良いものにできるだろうし、それを信じて取り組んで、監督が用意する練習、対策を信じてやっていきたいと思います」と、残留へ一日一日を無駄にしない強い気持ちを持って備えると話している。