帰ってきたエース宇佐美貴史 ガンバ大阪、自動降格圏を脱出
◇○ガンバ大阪2―0横浜F・マリノス●(8日・日産)
首位の横浜マ相手に価値ある1勝だ。ガ大阪は5試合ぶりの白星で、自動降格圏を脱して16位に浮上。2得点の起点となったのは帰ってきたエース、FW宇佐美貴史の右足だった。
前半8分、右CKから宇佐美が蹴ったボールはファーサイドへ。MFダワンの折り返しをMFファンアラーノが頭で押し込んで先制した。後半34分も宇佐美の右CKから、最後はFWパトリックが2点目。シュート22本を浴びる苦しい展開の中で少ない好機を勝利に結びつけ、宇佐美は「狙い通りすぎたというか、うまくいきすぎた」と笑った。
開幕早々に右アキレスけん断裂で離脱し、大黒柱を欠いたチームは苦戦を強いられた。10月1日の柏戦で約7カ月ぶりに復帰。正確なキックだけでなく、高いキープ力を生かして前線で起点となり、松田浩監督は「ボールを持つと何かを起こしてくれる。相手の脅威になる」と信頼する。
2試合を残し、厳しい状況に変わりない。ただ、チームに光も差してきた。「あと二つ、死ぬ気で頑張っていきたい」と宇佐美。最後は笑顔で締めくくるつもりだ。