【プレビュー】横浜FMは優勝のために、G大阪は降格圏浮上のために。譲れない3ポイントをかけて激突 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは10月8日に第32節が開催される。日産スタジアムでは、横浜F・マリノスとガンバ大阪の一戦が繰り広げられる。
お互いに大きな意味を持つゲームだ。勝利が欲しい状況で優勝争いを繰り広げている横浜FMと残留争いを強いられているG大阪が今週末にぶつかる。
首位を走っている横浜FMは、今節にも優勝が決まる可能性がある。その条件は、今節を横浜FMが勝利し、勝ち点「8」差の2位・川崎フロンターレが引き分け以下に終わった場合。残り3試合で勝ち点「10」差以上となるため、3年ぶりのリーグ制覇の時が訪れる。
8月には、JリーグYBCルヴァンカップとAFCチャンピオンズリーグという2つのコンペティションから姿を消し、リーグ戦では川崎フロンターレとの直接対決に敗れて公式戦全敗。優勝戦線の風向きが変わってもおかしくない中、9月はリーグ戦で3勝1分けと持ち直し、10月最初のゲームとなった前節は、名古屋グランパスに4得点で快勝。直近の調子を踏まえてもリーグ制覇への道のりは盤石だ。
その中で注目は、前節2得点の活躍を見せているMF水沼宏太だ。横浜FMのアカデミーで育ち、前回優勝した2019年シーズンの翌年に古巣に復帰。ただこの2年間は、常に優勝候補と期待されながらもリーグ制覇をこのクラブで成し遂げられていない。自身にとっても悲願のリーグ初タイトルに向け、優勝を決定づける活躍を期待したい。
対する17位と降格圏に沈んでいるG大阪も勝たなければいけない状況に追い込まれている。残留ラインの15位・湘南ベルマーレとは勝ち点「2」差と手の届く位置にいるが、他チームよりも残り3試合と消化試合数が少ない。それだけに引き分けではさらに厳しい状況に追い込まれる。G大阪としてもどうしても勝ち点3が欲しいところだ。
ただ直近4試合は、2分2敗と白星から遠ざかっており、前節・柏レイソル戦もスコアレスドローと勝ち切ることはできなかった。松田浩新体制になってから現実的な戦い方に舵を切って失点は減ってきているが、そこから勝ち点3を手繰り寄せるために得点を仕留めていけるか。ここがG大阪に問われている部分だ。
それでも柏戦でピッチに帰ってきた心強い青黒のエースがその希望となりそうだ。右アキレス腱断裂という大怪我を負った第3節の川崎フロンターレ戦以来となる約7ヶ月ぶりの復帰となったFW宇佐美貴史。柏戦でも随所に攻撃を循環させる働きを見せていただけに、今節は首位撃破となるゴールを期待したいところだ。
どちらにとっても譲れない3ポイント。その執念を見せるのは、トリコロールか、青黒か。命運を左右する一戦は、10月8日の14時にスタートする。