J2降格危機のG大阪、首位・横浜M戦に向けメンバー選び“難航” 松田浩監督が熟考
G大阪の松田浩監督(62)が7日、横浜M戦(8日・日産ス)に向けた前日取材に応じた。首位を走る横浜Mは、勝てば優勝が決まる可能性があり、一方で17位とJ2降格圏に沈むG大阪は、残留に向けてもう勝利しか許されない状況。「我々にとって勝ち点3が必要な試合。(横浜Mを)分析する中で、勝てないことはないと思います。勝ち点3を取れば、残留という目標には非常に大きな意味がある勝ちになる」と話した。
松田監督は「メンバー選びに関しては、今の時点では決まっていますが、難航したというか。どういう組み合わせ、どういうベンチメンバーでいくか、考えたところではあります」と明かした。“難航”した点は、2トップの組み合わせと、出場停止となるMF斉藤に代わるボランチの人選か。0―0と引き分けた柏戦(10月1日)では、FW宇佐美が右アキレス腱断裂から約7か月振りに復帰。先発出場し、FWレアンドロ・ペレイラとの2トップを組んだ。宇佐美は試合勘の欠如を感じさせないプレーを見せたが、後半には運動量が低下。守備の時間が長くなることが予想される横浜M戦では、より守備への貢献度が高いFWパトリックを先発起用するという考え方もある。
またボランチでは、中盤のカバー役として機能していた斉藤不在の穴をどう埋めるか。ダブルボランチは攻撃センスの光る山本悠を軸に、左足からのパスが魅力のMF山本理、対人の守備や高さが魅力のMFダワン、運動量に優れるMF奥野が候補に挙がる。「コンディション、ゲームをつくる力、マリノスに対して強度が必要…いろんな観点を総合的に判断し、(ボランチの)ふたりを決めます」と指揮官。今季、日産スタジアムで無敗の横浜Mに土をつけ、残留の可能性を広げる勝利をつかめるか。J1生き残りがかかる一戦で、松田監督の決断に注目が集まる。