【プレビュー】 勝点差はわずかに『1』。残留目指す神戸とG大阪が意地とプライドをかけて戦う|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは、9月16日、17日、18日に第30節を開催。日曜の夜、ノエビアスタジアムではヴィッセル神戸とガンバ大阪の残留争い直接対決が行われる。
生きるか死ぬかの直接対決と言っても過言ではないだろう。同じ関西に本拠地を置く、16位のヴィッセル神戸と15位のガンバ大阪がノエビアスタジアムで激突する。勝てばJ1残留への道が開かれ、負ければJ2降格の足音が聞えてくるような、まさに生き残りをかけた大一番である。
この一戦をホームで戦える神戸はミッドウィークに試合があり、3連戦の3試合目となるが、前々節・名古屋グランパス戦をスコアレスドローで終えると、前節・FC東京戦は2-1で勝利。チームの心臓である山口蛍がミドルシュートを突き刺し先制点を奪えば、守備の中心・菊池流帆がCKから豪快にヘディングシュートを叩き込み、貴重な勝点3をつかんだ。
リーグ終盤に差し掛かり、大迫勇也やアンドレス・イニエスタら主力がピッチから遠ざかっている時期が続くが、いまのチームの生命線はハードワークできるか否か。各ポジションにタレントをそろえるチームが運動量や切り替え、球際の攻防で相手を上回れればそう簡単に負けるはずはない。ホームのファン・サポーターの力を借り、90分間足を止めないことが勝利するためのポイントになるだろう。
一方、アウェイに乗り込む側となるG大阪は、8月途中に電撃就任した松田浩監督の戦術が少しずつ浸透し始めている。まだはっきりと結果には表れていないが、1試合の中で前線からのプレスと組織的な守備が機能する時間は増えてきており、選手たちも手応えを得ている様子である。
その中でもキーマンとなるのはレアンドロ・ペレイラとパトリックの2トップ。運動量豊富に最前線で守備スイッチ役を担い、攻撃の局面ではフィジカルやパワーを生かしてボールの収めどころとなりながら、フィニッシュの場面では高い決定力を発揮している。我慢の時間があるだろう今節もこのブラジル人コンビを中心に粘り強く戦いたい。
両者の勝点差はわずかに『1』でJ1参入プレーオフに回ってしまうかどうかの境界線を挟む順位に位置している。この試合が終われば、神戸は残り5試合でG大阪は残り4試合。10月以降はよりシビアな戦いが待ち受けることになる。ラスト1か月を優位に戦うためにも、この90分を制し、ライバルよりも先に出たい。