【G大阪】執念の勝ち点1で残留圏15位浮上 前線から果敢な守備に「手応え感じている」GK東口

<明治安田生命J1:G大阪0-0東京>◇第29節◇10日◇パナスタ

ガンバ大阪が執念の勝ち点1で、16位からJ1残留圏の15位に再浮上した。東京戦は0-0の引き分けに終わったが、前線からの果敢な守備で主導権を握り、あとはゴールを待つだけだった。ホームでは6試合(3分け3敗)未勝利だが、就任5戦目の松田浩監督(62)の目指すサッカーはより明確になった。J2自動降格圏の17位神戸は痛いドロー。2連敗中のC大阪は劇的勝利で5位に浮上した。

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試合の主導権をほぼ握り続けたG大阪は、ホームで6試合ぶりの勝利が近づいていた。ただ、東京の執念の守備と、最終局面で欠いた決定力でドロー。2試合ぶりの勝利を逃したDF昌子は「プラスな勝ち点1と考えて、やっていければいい」と前を見つめた。

収穫は安定感抜群の守備だった。FWレアンドロ・ペレイラは、入団2年目で過去最高の鋭い守備を披露。前半21分に無人のゴールへ放ったシュートは外れたが、同40分には自陣まで戻り、東京アダイウトンからボールを奪うなど、片野坂前監督時代とは別人の働きぶりだった。

2勝1分け2敗となった就任5戦で、ブラジル人FWを全試合で起用する松田監督は「ああいうプレーが十分にできる選手。意気に感じてくれた。倒れるまでやりたい気持ちが見えていた」と評価。前体制でほぼ構想外だった助っ人に刺激され、G大阪は守備一辺倒ではない、攻守一体の松田サッカーを体現した。

前節鳥栖戦の3失点完敗から立ち直ったGK東口は「今やっているサッカーをやっていき、勝ち点を稼いでいくしかない。あとは勝てれば。手応えは感じている」と胸を張る。

今季初めてフル出場の司令塔、MF山本悠は「落ち着いて(全体が)見えている」と自信を深め、組織力と同時に個々の状態がアップ。残留圏15位に再浮上したものの、残り5試合と消化が早いG大阪は、神戸、柏、横浜、磐田、鹿島の難敵ばかりだが、明るい光が見えてきた。

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