攻撃の要・名古屋FWマテウス負傷離脱も…長谷川監督「全員でプラスをつくっていかないと」

名古屋の長谷川健太監督が2日、オンライン取材に応じた。この日は3日・福岡戦(ベススタ)に向けて非公開練習。同日にチームはFWマテウスが左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷と診断されたことを発表したが、「マイナスばかりでなく、新たに出てくる力に期待しながら、明日のゲームを戦っていきたい」と底力発揮へ気合を込めた。

マテウスは27日のG大阪戦(0●2)で後半13分、タッチラインを割りそうなボールに飛び込んだ際に左膝を痛めた。一時はピッチに戻ったが、同19分に交代。試合後はテーピングを巻いた状態だった。「個人差があってわからない」(長谷川監督)と公式発表で全治は明らかにしなかったが、同様のけがであれば全治8週間ほど復帰にかかる選手が多い。

攻撃の要として今季全26試合に出場して8ゴールを挙げ、多くの好機をもたらしてきた「スペシャルな選手」が8試合を残したシーズン終盤に離脱。「一発で試合を決めきる力がある選手。中心でやっている選手なので、特に攻撃は痛い」とその影響の大きさは実感しているが、「逆にここでポジションを得る選手も必ず出てくる。個の力は大きいけど、サッカーはチームスポーツ。一人一人出られない選手の分までどれだけできるか。全員でプラスをつくっていかないといけない」とも語る。

前節は5試合ぶりの黒星を喫し、上位浮上のチャンスを逃した。福岡戦、神戸戦、さらに今月下旬には川崎や広島といった上位陣との戦いも控えるが、一戦一戦への集中を改めて強調した指揮官は、「福岡もブロックが強固なチームなので、なんとか打ち破る。マテウスがいないからできないでは話にならない。チームでどれだけそのすべを研ぎ澄ませてゲームで出せるか」とチームの奮起に期待した。

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