G大阪 今季ワースト5失点…松田新監督初陣飾れず「最終的に力の差を感じた」

◇明治安田生命J1第26節 G大阪2―5広島(2022年8月20日 Eスタ)

4試合が行われ、J2降格圏の17位に低迷するG大阪は敵地で広島に2―5の逆転負けを喫した。松田浩新監督(61)の初陣で今季ワーストの5失点大敗。リーグ戦7試合勝ち星なし(2分け5敗)と泥沼から抜け出せない。広島はFWナッシム・ベンカリファ(30)が移籍後初のハットトリック。3連勝で勝ち点を44に伸ばした。

降りしきる雨の中、再起を図った初陣でG大阪が今季ワースト5失点の大敗を喫した。片野坂前監督の後を受けて17日にコーチから昇格した松田監督は「残念な結果。最終的に力の差を感じた。基本的なことをもう少し徹底して手堅いサッカーをしていきたい」と言葉を絞り出した。

14日の清水戦から先発を5人変更。前監督の下で3―4―3だった布陣を4―4―2とした。4バックでブロックを敷き、逆サイドに展開されたら互いの距離感を保ってスライドさせる。攻撃に転じれば、ブラジル人2トップを起点に敵陣へ向かうプレーを最優先した。狙い通り前半2分にリーグ7試合ぶり出場となったFWレアンドロ・ペレイラが先制点。1―1の同37分はカウンターからMF斉藤がチーム7試合ぶりの複数得点を挙げるなど可能性は示した。

だが後半に暗転。ギアを上げた広島のサイドチェンジに付いていけないシーンが多くなった。ブロックを敷くことを優先させ、ボールホルダーへのチェックが甘くなった。ある選手は「どこでボールを奪うのか整理できていなかった」と明かし、指揮官自身は「選手の特徴とか細かいところは分からなかった部分もある」と準備期間の少なさを嘆いた。

次戦は中6日で名古屋戦。この日出た課題を修正し、いかに収穫に結びつけるか。残留への分岐点となりそうだ。

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