「目標がJ1残留になったため」G大阪が片野坂監督の解任理由を説明。新指揮官への期待は「より組織的に、選手の役割を明確に」
「できることなら最後まで“心中”したかった」という思いも
ガンバ大阪は8月17日、小野忠史社長と和田昌裕取締役強化アカデミー兼普及部長がオンライン取材に応じ、同日に発表された片野坂知宏監督の解任と松田浩新監督の就任の経緯を説明した。
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第25節終了時点でチームはJ2自動降格圏内の暫定17位に低迷。松田新監督は9日にコーチとして招へいされ、片野坂前監督のアドバイザー的役割が期待されていた。
小野社長は、監督交代の理由を「新型コロナや主力の怪我もあり思うようにチーム作りができなかった。夏季の選手獲得で戦力アップを図ったが、浮上のきっかけを掴めない状況が続いている。残り10試合で、現実的に目標がJ1残留になったため」と説明。
一方、「選手から『何とか片さんに勝利を』というコメントが出ていたようなチームの一体感は、昨年からの大きな変化」と片野坂前監督を高く評価。「できることなら、最後まで“心中”したかったのが本音」と悔しさもにじませた。
和田取締役も解任理由に結果が出なかったことを提示。そのうえで、第25節・清水エスパルス戦(0-2)で、プレス時にボールを奪い切れなかった点や、終盤に守り切れずに73分と86分の失点で勝点を獲得できなかったことも大きな理由だったと明かした。
また、松田新監督の契約期間は「まずは今季限定でお願いしている」として、「目標は残留とはっきりしている。より組織的に、選手の役割を明確にして、確実に勝点を積み上げてほしい」と期待を寄せた。
今季の目標を改めて明確にしたG大阪は、新指揮官のもとでJ1残留を目ざす。