Ｇ大阪は１７日、片野坂知宏監督（５１）の解任を発表した。後任は今月９日にコーチ就任した前長崎監督の松田浩氏（６１）。チームは１４日の清水戦に敗れ、６戦勝ちなしで１７位とＪ２降格圏に転落。クラブは残り１０試合で監督交代を決断した。松田新監督は１７日の練習から指揮を執り、２０日のアウェー広島戦（Ｅスタ）が初戦となる。

片野坂監督はクラブを通じコメントを発表。「この度、監督を退くことになりました。今シーズン強いガンバを取り戻す為に選手と共に積み上げたなかで、たくさんの勝利で皆様と喜びを分かち合う為に戦いましたが、残念ながら私の力不足によりご期待に応えられず、悔しい思いと残念な結果しか出す事ができませんでした。本当に申し訳ありませんでした。これから新しい指揮官の下、残留という目標に向かってチーム一丸となり、必ず達成できるのを信じております。本当にありがとうございました」などとコメントした。

今季から就任した片野坂監督だが、エースＦＷ宇佐美のアキレス腱断裂による長期離脱もあり、軸となる得点源を固定できず低迷。今夏にはＦＷ鈴木武蔵、食野亮太郎らを補強したが、いまだ上向かないチーム状態が続いていた。クラブは片野坂監督のサポート役として松田氏をコーチに加え、清水戦が新体制の初戦だった。しかし一刻の猶予もないと判断し、守備組織の構築に定評がある松田氏に残りシーズンを託す。松田氏はクラブを通じ「このたび指揮を取らせていただくことになりました。とにかく今は目の前の試合をしっかり取りに行くことだけに集中し、選手・スタッフ一丸となってこの厳しい状況を乗り越えるだけです。どうか最後まで熱い声援をよろしくお願いいたします」とコメントした。

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