救世主! 海外からJリーグに加入した5人(5)。不完全燃焼で帰還…。ガンバ大阪で再起誓う元日本代表FW
Jリーグはシーズンの真っ只中だが、欧州主要リーグは新シーズンに向けて備えている時期。この時期は世界的にも移籍市場での動きが活発で、Jリーグのクラブもテコ入れのタイミングだ。シーズン途中の加入は選手にとって簡単ではないが、クラブにとってはそのリスクを背負ってでも獲得する必要があった選手ということになる。今回は、この夏に海外からJリーグにやってきた5選手を紹介する。
FW:鈴木武蔵(すずき・むさし)
生年月日:1994年2月11日(28歳)
昨季リーグ戦成績:25試合出場/1得点1アシスト
移籍先:ベールスホット(ベルギー)→ガンバ大阪
ガンバ大阪にとって、今夏の補強はシーズン後半戦に向けての大勝負だ。食野亮太郎と鈴木武蔵の2人で攻撃の大きなテコ入れを図っている。
鈴木は北海道コンサドーレ札幌での活躍を経て、2020年夏にベールスホットへ移籍。背番号10を託され、1年目は6ゴールとまずまずの結果を残した。ただ、翌2021/22シーズンは苦戦。チームの不振が響いたのは間違いないが、それでもシーズンで1ゴールは、10番を背負うFWの数字としては物足りなかった。
ベールスホットが2部降格となったことで契約が解除されてフリーになった鈴木は、新天地としてJリーグ復帰を決断した。
鈴木の得点力と身体能力は、今季のガンバ大阪に足りないもののはず。ガンバ大阪の状況を激変させるような活躍を見せられれば、2020年11月を最後に遠ざかっている日本代表――、カタール・ワールドカップ出場への道も見えてくるかもしれない。