G大阪、前半は浦和圧倒も終盤にPK献上でドロー 片野坂知宏監督「手応えは大きい」
◆明治安田生命J1リーグ第19節 G大阪1―1浦和(2日、パナスタ)
G大阪は試合終盤に与えたPKで追いつかれ、ホームでの連勝を逃した。1点リードの後半45分。浦和MF松尾のドリブルを、DF三浦が倒してPKを献上。これを決められ、1―1の引き分けに終わった。それでも片野坂知宏監督は「選手は最後までタフにハードワークしてくれた。前半は素晴らしい内容で、相手を上回った。私自身は非常にポジティブにとらえている」と試合内容への手応えを明かした。
前半は中2日で連戦が続いているとは見えないほど、攻守に積極性をみせた。高い位置からのプレスが機能し、ボールを回収しては浦和のプレスをはがしてチャンスをつくった。その中で前半33分、カウンターから見事な先取点が生まれた。浦和のCKを、GK東口がキャッチ。ハンドトスを受けたFW坂本がドリブルで浦和陣内に運ぶと、左サイドのMF石毛へ。石毛が「点で合わせるイメージ」で逆サイドへ糸を引くようなクロスを送ると、これを受けたMF斉藤が胸トラップから右足で移籍後初ゴールを決めた。
しかし2点目は奪えず、後半は疲労からかミスも増え、終盤は足も止まった。それでも片野坂監督は「手応えは大きい。前半の戦いが後半もできれば、きょうのゲームは勝ち点3を取れたと思う。そう考えていきたいし、それを選手に求めていきたい。走れないなら走れるように」と語った。前半見せたアグレッシブな戦いを、今後も続ける意欲を見せていた。