4試合ぶりゴールのG大阪が6試合ぶり勝ち点3! 菊池退場の神戸はACLの勢い持ち込めず【明治安田J1第12節】

明治安田生命J1リーグ第12節の1試合が8日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、ホームのガンバ大阪が2-0でヴィッセル神戸を下した。

ここリーグ戦3試合でノーゴールが続き、5試合未勝利と落ち込む13位のG大阪。ホーム2連戦の2戦目となる今節は開幕から10戦未勝利で最下位に沈むものの、先のACLグループステージを2勝2分けで突破した神戸を迎え撃った。

前節に9試合ぶりの無失点を記録したものの、深刻な攻撃力不足に悩めるG大阪はブレイクが期待されるユースから昇格1年目の中村が2試合連続で先発。ACL帰りの神戸はグループステージを全休したイニエスタがベンチに戻った。

ACLでのタイ遠征をJリーグで巻き返しを図る上での立て直し期間にもして、この試合に挑む神戸。ACLでつけた弾みをもって、リーグ戦での初勝利も掴んでいきたいところだが、ビルドアップでのミスが散見され、リズムが悪い。

G大阪も後方からの組み立て時にうまくボールを動かせず、攻撃のテンポを上げられずにいるが、相手のビルドアップにプレッシャーをかけていき、徐々にフィニッシュワークを活性化。全体的に押し気味に試合を進めていく。

そのG大阪は30分に左サイドハーフで先発した福田が大迫との接触で左肩を痛め、涙の交代を余儀なくされるが、34分に神戸最終ラインの背後に出たボールに反応のパトリックがバイタルエリア中央で並走の菊池と交錯する。

当初こそノーファウルの判定を下した主審だが、VARを経て、オンフィールドレビューになると、後追いのような形でパトリックを倒してしまった菊池に一転してレッドカード。神戸はかなり時間が残るなかで数的不利に陥る。

このアドバンテージを生かしたいG大阪は神戸が36分に汰木と槙野の交代に動いたなか、より攻勢に出るが、41分の柳澤も、前半アディショナルタイム1分のクォン・ギョンウォンもシュートがポストを叩くなど、ゴールに至らない。

前半を何とか0-0で乗り切った神戸は後半から井上も最終ラインの左に組み込み、4バックから5バックにシフト。数的優位という状況もあるが、過去の数試合と比べると、ゴールの期待感を漂わすG大阪に割り切った戦いを選択する。

その神戸は54分に井上と大迫を下げ、小林とともに満を持してイニエスタを投入。56分に小野瀬の代わりにレアンドロ・ペレイラを送り出したG大阪を尻目に、60分にイニエスタが武藤の好機を演出するなど、交代策の効果が表れる。

もうそろそろゴールがほしいG大阪は63分にボックス左から山見が放った右足コントロールショットもGK前川の好セーブに遭うと、73分に齊藤、藤春、ウェリントン・シウバを一挙に投入。もう一度、攻撃のギアを上げにかかる。

それでも、神戸の粘守に苦しめられるが、ついにG大阪がこじ開ける。81分、右CKからのキックが相手に頭でクリアされると、その流れから、ボックス右に攻め残るフリーのクォン・ギョンウォンが加入後初ゴールを頭で決めた。

ついに崩れた神戸は86分にボージャンを入れるが、後半アディションルタイム1分にG大阪が追加点。ダワン、パトリック、レアンドロ・ペレイラが絡んだ攻撃からボックス左のウェリントン・シウバが右足でネットを揺らした。

ウェリントン・シウバの今季初ゴールで勝負を決定づけたG大阪が攻撃も4試合ぶりの得点が生まれ、6試合ぶりの勝ち点3。一方の神戸はこれでACLの戦いを挟み、4連敗の11戦未勝利といまだ白星がない状況が続いている。

ガンバ大阪 2-0 ヴィッセル神戸

【G大阪】

クォン・ギョンウォン(後36)

ウェリントン・シウバ(後45+1)

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