乱戦の大阪ダービーを制したC大阪が白星スタート! 前回覇者名古屋はドロー発進【ルヴァンカップGS第1節】
JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第1節が23日に開幕。新型コロナウイルスの影響で中止の2試合を除く6試合が各地で行われた。
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◆グループA/C大阪がダービーを制す
Jリーグ開幕の余韻がまだ残るなか、Jリーグカップのグループステージでいきなり実現した公式戦通算55回目の大阪ダービー。昨季準優勝のC大阪が宿敵のホームに乗り込む一戦になったが、先にスコアを動かす。7分、敵陣左サイドでFKのチャンスを獲得すると、キッカーを務めた鈴木の右足クロスにニアサイドの為田がバックヘッドで合わせた。
その後も効果的なプレスでG大阪にリズムを作らせないC大阪は41分、ボックス右で中原の折り返しを受けた上門が右足でファーサイドに蹴り込み、追加点。後半の入りも、もう少しで17歳北野のゴールという場面を作り出すなど依然ペースを握るC大阪だが、このまま散るわけにいかないG大阪が頭から柳澤とパトリックを送り込み、意地の反撃に出る。
山見が左サイドからの仕掛けをクロスの形まで持っていった59分、相手が跳ね返したボールを山本がダイレクトボレーで叩き込み、1点差に詰め寄ると、宇佐美と倉田も投入。それも奏功して攻めのイニシアチブを握り続けると、74分にセットプレー崩れから右サイドの宇佐美が上げたクロスに柳澤が頭で合わせて、ついに追いついた。
だが、後半に入ってから耐え忍ぶ時間が長く続くC大阪も徐々に落ち着き出した終盤の84分、78分から出場の新井が左サイドを突破して折り返すと、中原が左足で押し込み、勝ち越し。2点差を追いつかれてしまったC大阪だが、白熱のダービーを制して、白星スタートを切った。
ガンバ大阪 2-3 セレッソ大阪
◆グループB/前回覇者はドロースタート
連覇を目指す名古屋はホームで清水エスパルスと対戦。序盤からペースを握ったホームチームは4分に味方とのコンビネーションプレーから金崎がゴールに迫れば、27分にも柿谷がフィニッシュ。続く30分にも中谷が相手ゴールに襲いかかっていったが、ゴールに繋がらず、凌ぐ清水も35分、39分とシュートチャンスを作り出していく。
後半に入っても、総じて試合のイニシアチブを握ったのは名古屋だが、なかなかスコアを動かせず、打開しようとベンチワークも活性化。清水もGK大久保の好守に応えようとひと刺しを狙って、次々と交代カードを切っていくが、こちらもゴールに結びつかない。連覇を狙う名古屋だが、清水との初戦は勝ち点1ずつを分け合う結果に終わった。
また、広島はJ2リーグからの参戦となる徳島とのアウェイ戦に臨んだ。序盤から攻め手に回った広島は24分、野津田がキッカーを務めた右CKからのクロスがファーサイドに流れるが、走り込んだ住吉が倒れ込みながらシュートで先制。さらに、33分にも森島のプレッシングが相手のミスパスを誘って、ボックス内の永井が押し込んだ。
広島優勢のまま折り返した徳島は48分、杉森にネットを揺らすが、バケンガが仕掛けた場面でハンドを取られ、ノーゴールに。事なきを得た広島は57分、バイタルエリア右から川村が左足ミドルを放つと、相手GKが弾いたボールを東が押し込んだ。その後、交代枠を使って反撃に出ようとした徳島だが、広島が完封で白星発進した。
名古屋グランパス 0-0 清水エスパルス
徳島ヴォルティス 0-3 サンフレッチェ広島
◆グループC/2会場ともドローゲームに
サンガスタジアム by KYOCERAでは京都サンガF.C.と柏レイソルが激突。昇格初年度のJ1リーグで白星発進と好スタートを切った京都は先発メンバー全員を変更して挑んだこの試合だが、先手を奪い、6分に金子の縦パスを受けた木村がボックス右で巧みにボールを収めると、右足で豪快にニアサイドをぶち抜いて先制に成功してみせる。
木村のプロ初ゴールで失点の柏も何とか追いつこうとするが、そのままハーフタイムに。それでも、後半開始早々の46分に大谷の縦パスを受けた真家がドリブルで中央をこじ開けにかかり、相手DFがクリアし切れずのボールを回収した小屋松がボックス右から折り返す。これを真家が押し込み、プロ初弾。互いに譲らずのドローに終わった。
鳥栖vs札幌は思わぬ形でスコアが動く。2分、相手のプレスを嫌った西が後方にボールを返すが、GK中野と息が合わず、パスがゴールへ。鳥栖がラッキーな形で先制するが、札幌は1点ビハインドの50分に右CKからキッカーの菅が左クロスを送ると、トゥチッチが触れたボールを途中出場の田中駿汰が頭で流し込み、追いついてみせる。
同点の札幌は59分にも相手のビルドアップに前線からプレスをかけ、トゥチッチの落としからボックス右の金子が左足ダイレクト。これがゴール左下に決まって逆転するが、右サイドからの仕掛けを折り返しを十分にクリアし切れず、ボックス左にボールが残ると、藤原がプロ初ゴールを右足ボレーを叩き込み、勝ち点1ずつを分け合った。
京都サンガF.C. 1-1 柏レイソル
サガン鳥栖 2-2 北海道コンサドーレ札幌
◆グループD/湘南が3発白星発進
湘南と福岡はホームチームが良い入りをみせる。14分、ロングフィードをしっかりと回収したウェリントンが起点となり、最後は山田がバイタルエリア左から左足シュートを決めて、湘南が先制。さらに前半アディショナルタイム1分にも左サイドを起点に崩しにかかると、杉岡が山田からのリターンパスを右足で蹴り込み、追加点をマークした。
劣勢の福岡だが、79分に65分から出場した城後が左サイドでのFKの流れからボックス内のルーズボールを頭で押し込み、1点差に。だが、88分に左CKからファーサイドの古林が右足シュートを放つと、67分から出場した大橋がゴール前で合わせて、湘南が勝利をたぐり寄せる3点目。そのまま勝利を収めた湘南が見事に白星スタートを飾った。
湘南ベルマーレ 3-1 アビスパ福岡
FC東京 中止 ジュビロ磐田