G大阪・片野坂知宏監督、19日鹿島戦で初陣「猫だまし」「駆け引き」勝利へ策も追及
G大阪の片野坂知宏監督が18日、J1開幕の鹿島戦(19日・パナスタ)に向けてオンライン取材に応じ、初陣への思いなどを明かした。難敵・鹿島との一戦に向け「開幕戦なのでお互い負けたくない気持ちは強いと思います。バトルの多い試合になるだろうな、と思っています」と展開を予想。「ガンバとして自分たちがやりたいこと、やれることを、選手が思い切って躍動してくれるか。鹿島さんが我々に対してどう準備してくるかを予想し、合わせてきました。その中で自分たちらしさがでれば」と話した。
片野坂監督にとって、鹿島は節目で対戦してきた相手。2019年、指揮を取る大分がJ1復帰し、迎えた開幕戦ではアウェーで2―1と勝利し、監督としてJ1での初勝利を飾った。しかし昨季の第36節、アウェーで0―0と引き分け、大分のJ2降格が決定した苦い思い出もある。大分時代の対戦成績は、2勝2分け2敗と五分。相手はヴァイラー監督の来日が間に合わず、岩政監督代行の下で初戦を迎えるが「鹿島さんの伝統的なスタイルは持ちつつ、新たなチャレンジをされていると思う。我々も戦術含め、新たなチャレンジをしている。面白いゲームに、そして、戦いづらい相手になるだろうな、というところですが、チャレンジしたい」と語った。
また鹿島・岩政監督代行の「がっぷり四つで組みに行く」という発言を伝え聞いた上で、G大阪の戦い方を問われると、勝負師の顔ものぞかせた。「がっぷり四つでいくほうがいいのか、猫だましした方がいいのか…。舞の海関みたいに、距離をとって駆け引きしたほうがいいのか」。小兵ながら“技のデパート”と呼ばれた往年の人気力士を引き合いに。球際での戦いなど真っ向勝負の必要性も挙げながら「賢く戦うほうがいい状況もある。勝つための策はいろんなものを準備したい」と、さまざまな策を施していることをにおわせた。
先発、ベンチ入りメンバーについても「こんなことするんだ、こんな選手使うんだ、というところはあると思う。いろんなことを思われる方もいるかもしれないですけど、自分の中ではベストなメンバーを選びたい」と説明。就任後、コロナ禍の影響もあって練習、トレーニングマッチはすべて非公開。2月上旬に新型コロナの感染者が出た影響もあり、選手のコンディションにもばらつきがあると言い、対戦相手にとっても予想は困難だ。猫だましならぬ、“鹿だまし”のサプライズ抜てきすらにおわせた新指揮官。いよいよ新生・片野坂ガンバが、船出の時を迎える。
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