Jリーグ「5大注目ポイント」は? 期待の新戦力&新監督、“スター軍団”らAFCが特集
チャナティップの使命は「トロフィー獲得」 “堅実な補強”の神戸、新生名古屋に期待
2022年シーズンのJ1リーグが2月18日に開幕するなか、アジアサッカー連盟(AFC)が「今シーズンに注目すべき5つのこと」と特集記事でレポートしている。
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J1は18日に「金J」として、昨季王者の川崎フロンターレがホームにFC東京を迎え撃つ“多摩川クラシコ”で開幕し、19日には各地で開幕戦のゲームが行われる。まずAFCが注目したのは、川崎に加入したタイ代表FWチャナティップだった。
今季、北海道コンサドーレ札幌から加入したタイのスター選手について「チャナティップは退団したトリオの穴を埋められるか」と注目。昨季途中に海外移籍したMF田中碧、FW三笘薫、昨季終了後に海外移籍したDF旗手怜央に言及し、「近年アジアで最も成功しているチームの1つに加わった。トロフィーの獲得に貢献することが彼の使命だ」と、活躍に注目している。
続いては「ヴィッセル神戸はタイトルへの準備が整っているか」と、スター軍団の動向に目を向けた。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタや日本代表FW大迫勇也、同FW武藤嘉紀が所属するチームには、元日本代表DF槙野智章や同MF扇原貴宏も加わった。
神戸について「昨季は前半戦の不安定な戦いから一転、後半戦は素晴らしい戦いで過去最高の3位という好成績を収め、今年も期待される存在となった」と言及。さらに「イニエスタは負傷の問題を乗り越えてゴールとアシストを量産し、クラブにとって総合的に素晴らしいシーズンになった。経験豊富な槙野智章と扇原貴宏の獲得は、ヴィッセルが次のレベルへと駆け上がるために堅実な補強だと証明されるだろう」と期待を込めている。
3つ目の注目ポイントは、昨季にマッシモ・フィッカデンティ監督の指揮下でルヴァンカップを制した名古屋グランパスに、今季から就任した長谷川健太監督だ。
名古屋は今季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場を逃しているが、「14年にガンバ大阪で3冠を達成し、19年にはFC東京でリーグ2位の実績を持つ長谷川監督にとって、10年以来のリーグ優勝に挑戦できるチームを作るため、ACLに出場しないことは新しい役割に慣れるのに役立つかもしれない」と状況を前向きにレポートしている。
片野坂知宏監督が就任したG大阪に注目、さらに「浦和は2つの大会で輝けるのか?」
そして、「新監督はガンバを正しい方向へ導くか?」と、片野坂知宏監督が就任したG大阪も注目されている。
昨季まで大分トリニータを率い、リーグ戦ではJ2降格も天皇杯では準優勝の成績を残した片野坂監督は、今季から現役時代にもプレーしたG大阪の監督に就任している。そして「片野坂監督は日本サッカーを熱心に観戦する人々の間では輝かしい評判を確立しており、ガンバへの監督就任は楽観的に受け止められている。彼の最初の仕事は、昨シーズンに低迷した攻撃を強化することであり、最終的な目標はガンバを侮れない存在として再建することだろう」と、その手腕に期待が込められた。
最後の注目点に挙げられたのが「浦和レッズは2つの大会で輝けるのか?」。浦和は昨季リーグ戦を6位で終えたものの、天皇杯の優勝でACL出場権を獲得した。そのうえで、「2002-03シーズンに大会方式が改定されて以来、3回目の優勝を果たす最初のクラブになることを視野に入れている」とされた。
注目選手にはデンマーク人FWキャスパー・ユンカーが挙げられ、「彼のゴール前でのプレーがカギを握る」と指摘。他にも同国代表招集歴を持つDFアレクサンダー・ショルツや、新加入のスウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグの存在もあり「スカンジナビア独特の風味を与えてくれるだろう」と綴っている。
川崎が07年から09年に鹿島アントラーズが達成した最長記録に並ぶ3連覇を達成するのか、それともこれらの注目チームが待ったをかけるのか。今週末から熱い戦いがスタートする。