G大阪、逆転負けも決勝へ望みつないだ 宇佐美「守備は緩い」 デイリースポーツ 10月1日(木)7時0分配信

「ACL・準決勝、第1戦、広州恒大2‐1G大阪」(30日、広州)

サッカーアジアチャンピオンズリーグで、日本勢で唯一ベスト4入りし、優勝した08年大会以来の決勝進出を目指すG大阪は、一昨年大会を制した広州恒大 (中国)とのアウェー戦に臨み、1‐2で逆転負けした。前半13分にオウンゴールで先制したが、前半36分に追い付かれ、後半12分に勝ち越しゴールを許 した。準決勝第2戦は10月21日に大阪・万博記念競技場で行われる。

真っ赤に揺れるスタジアムが、一瞬の静寂に包まれたのは、前半13分。G大阪MF阿部のクロスにFWパトリックが走り込み、オウンゴールを誘発した。 準々決勝第2戦で退席処分となり、この日はスタンドで見守った長谷川健太監督を欠く試合を不安視する声もあったが、先手を取ったのはG大阪だった。

しかし気温31度。ジッとしていても汗が流れる厳しいコンディションの中、日本国内ではもう秋の涼しさに慣れたイレブンの足は徐々に重くなった。

1‐1の後半12分に勝ち越しゴールを許すと、その後もFW宇佐美が「守備に100%に近い力を使った」と振り返るほど、押される展開が続いた。その中でしぶとく耐え抜き、「集中力を持って90分やれれば勝機はある」とGK東口。次戦へ手応えをつかんだ。

攻撃を引っ張る宇佐美も「守備は緩い。付け入ることができるシーンはあった」。相手の強力な外国人FWに圧倒されたが、自信も得た。

逆転負けは喫したものの、アウェーゴールを取って帰るという最低限の結果だけは手にしたG大阪。長谷川監督は「最悪の結果ではない。次へつながる」。21日の第2戦、ホーム万博での歓喜へ、望みをつなぐ90分間だった。

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