G大阪、鬼門「広州」突破ならず…アウェーゴールも逆転負け/ACL サンケイスポーツ 10月1日(木)7時0分配信

アジア・チャンピオンズリーグ準決勝第1戦(30日、広州恒大2-1G大阪、中国・広州)ホームアンドアウェー方式の準決勝第1戦が行われ、日本勢で唯一 ベスト4入りしたG大阪は、一昨年大会覇者の広州恒大(中国)とのアウェー戦に1-2で逆転負けした。それでも貴重なアウェーゴールを挙げ、21日の第2 戦はホームの大阪・万博記念競技場で戦う。今回ベンチ入りできなかった長谷川健太監督(50)も戻り、7年ぶりの優勝に向けてアジア屈指のビッグクラブを 迎え撃つ。

やはり鬼門だった。ガンバは開始早々に先制しながらも、こらえきれずに逆転負け。貴重なアウェーゴールこそ奪ったが、資金力アジアNO・1のメガクラブの地力を見せつけられた。

「せめて引き分けで帰りたかったですけどね。しようがない。日本でしっかりリベンジしたい」

スタンドで見守った長谷川監督は苦虫を噛みつぶした。前半13分、右サイドからMF阿部がパトリックにあげたクロスが相手DFに当たり、オウンゴール。最高の立ち上がりとなったが、これが相手に火をつけた。

前半36分にMF黄博文に同点ゴールを許すと、後半12分にMF鄭智に決められて逆転。金に糸目をつけない補強でFWエウケソン、MFパウリーニョ、グラルというブラジル人トリオに注目が集まったが、中国人にしてやられた。

広州恒大は得失点差1点ごとに500万元(約9400万円)、最大5000万元(約9億4000万円)という巨額のボーナスを用意。選手を発奮させてい た。スタジアムには4万8946人が集結。チームカラーの真っ赤に染まり、ガンバには容赦ないブーイングが浴びせられた。

「中国でやるときはいつもこんなもの。いい雰囲気でやれました」という主将のMF遠藤のもと戦い抜いたが、2点目には届かなかった。日本勢にとって広州は鬼門。広州恒大とのアウェー戦は通算で1勝1分け7敗となった。それでも、長谷川監督は前を向いた。

「最悪の結果ではない。次につながると思う。次はホームで自分たちのサッカーをさせてもらえるように、パワーを持って戦いたい」

アウェーゴールを奪っての1-2は及第点。次は21日に本拠地で雌雄を決する。長谷川監督もベンチに戻る。今度はこちらの利を生かして、迎え撃つ。

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